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33 :汚れずの好中球と擦り寄せた手 ページ34

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「俺らちょっとそのネコ?っつー生き物について資料貰えないか聞いてくるわ」

そう言って脳の方へ向かった2048番と2626番。
そうなると必然的にシロとハクがこの場にいることになる。

さっきのあの2人が散々シロとハクに見せ付けていたから、2人も触りたいだのもふりたいなんて思いが顔に書いてあるのが丸わかりだ。

だが、触っていいかという一言は一向に聞こえない。
2人してそわそわしながら僕を見つめるだけだ。
あからさまに溜息を吐けば、シロとハクの肩がビクリと震えた。

「...別に触っても抵抗しないよ...細菌じゃないし」

目を逸らしてても分かる、めちゃくちゃ嬉しそうな顔してるの。
なんで僕が目を逸らしてるのか?あの2人の顔見られないからだよ、なんとなく。

「うわー!すげぇ!何これ感覚あんの?」

ハクが恐る恐る近付いてきたかと思えば僕の背後にまわり、ぐわしっと掴んだのは尻尾。
その瞬間、ぞわわわわと嫌な感覚が体を走り抜けた。

「ギャアアアアア」

無意識に起きた防衛反応か、バリィ!とハクの顔を引っ掻いてしまった。
というか、いつの間に爪が伸びていたのだろう。手袋を突き破ってしまっている。

「ギャアアアアア」

ダイレクトに僕の爪で顔を抉るように引っ掻かれたハクは顔を自身の両手で覆いながらゴロゴロと床を転がった。...ごめん、ハク。

一方シロはギラギラと目を見開きながら、僕を鷲掴みでもする様な手を近付けている。
何か目が怖い。ずももと迫ってくる手も怖い。
恐怖から逃げるようにすい、と避けるとわかり易く傷付いた表情を浮かべたシロはガックリと肩を落としてしまった。...ごめん、シロ。

「これなら、どうだ!?」

いつの間にやらハクが痛みから復活していたらしい。
ずい、と何かを差し出すように目の前に突き付けられた手。
敏感になった鼻はハクの匂いを捉え、僕はその匂いを嗅いだ。

「...んー」

ハクってこんな匂いだったんだ。初めて知った。
そこからの行動は僕の無意識とも言えるだろう。
ハクの手に頬を擦り寄せ、それだけでは飽き足らず頭までもぐりぐりと擦り寄せた。

ハクが魂の抜けたような状態になっている事に気付くのも、きっとまだ先のことだろう。

34 :汚れずの好中球と食べてはいけないモノ→←32 :汚れずの好中球ともふもふ


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海藍 - 凄い、、、 (5月21日 23時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
仁兎 - 鶴丸国永が出てニヤニヤしてしまった…えへへ (2020年7月12日 10時) (レス) id: 01ef15654f (このIDを非表示/違反報告)
まじかるれいん☆ - あああもう展開分かっちゃったふふふふ← (2018年12月30日 21時) (レス) id: 9a258b9a35 (このIDを非表示/違反報告)
蒼空みや(プロフ) - ぷらんくとん。さん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただきありがとうございます♪このあとの話もお楽しみに! (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7eb3a685bd (このIDを非表示/違反報告)
ぷらんくとん。 - 更新楽しみにしてます! (2018年9月17日 11時) (レス) id: 4eb7efbf3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼空みや | 作成日時:2018年8月21日 3時

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