声を失くした君。-TH- 3

104 TH side ページ4

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TH「……っ、……！…っ……」


JM「うん、わかってる

好きなだけ泣いたらいいじゃん、な？」





ジミナ、俺辛いよ。泣きたいよ



そう口を動かすと、ジミナは理解してくれた





俺は、ジミナの胸の中で泣いた



ジミナの方が体つきは小さいはずなのに、俺の背中を優しくさすってくれる手は大きかった









一通り泣いたあと、いつものようにルーズリーフを取り出しジミナに書いて見せた





TH"ジミナありがと

まさか男の胸の中で泣くなんてな 笑"


JM「やーなんだよ 笑

胸筋すごかっただろ？」


TH"ノーコメントで"


JM「おい 笑」





しばらく昔話をしていると、ジミナは少し黙り、ゆっくり口を開いた





JM「テテ、わかってるんだろ？」


TH「……」


JM「Aちゃんの本心があんなことじゃないことくらい」


TH"わかってる、けど…

あれが本音かもしれないだろ？"






俺の声のせいでAがたくさん悩んだり、苦しんだのは本当だろう




その勢いで、あんなことを言ってしまったのもわかってる


でも、やっぱり……






TH"俺が悪いんだよ、ジミナ

俺の声が出ないから、俺のせいなんだよ"


JM「テテ…」





俺が手術なんてしなければ



…手術をしなかったら死ぬことくらいわかってる




でも、Aがあんなに苦しむなら


俺はさっさと死んで、違う誰かと幸せになった方がよかったんじゃないかって





最近そう思うようになってきた














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