弟のトモダチ〈BTS〉

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「今日はどこ行くの？」


SG「んー」


「……？」





えっ？



教えてくれないの？





ユンギは、んーとだけ言うと黙ってしまった



元々無口なユンギ


必要以上に話さない





SG「Aってゾンビ映画とかいけたよな？」


「え？うん」


SG「今日はバイ〇ハザード観ようと思ってな」


「あぁ、いいけど」





私は、ホラーは苦手だけどSF映画やアクション映画は普通に見る



それはユンギも同じ





SG「まあ、無理だとしても観たけどな

もうチケットは買ってるし」


「そうなの？

いくらだった？返すよ」




カバンをごそごそと漁る私の手を、ユンギが遮った



SG「別にいらねえよ」


「でも……」


SG「気遣われんの苦手だから

ほら、行くぞ」


「……ありがとう」





ユンギは、小説みたいに「ここは男の俺に払わせて」なんて言わない



いつも正直に言ってくれるから、素の自分でいれる





映画館につき、上映時間まであと2分となった




SG「このシリーズ、ファイナルだから見たかったんだよな」


「そうなんだ

来れてよかったね」


SG「ああ」




その会話のすぐ後、上映ブザーが鳴り映画が始まった












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