44 JK side ページ44
.
スタッフ「私はやることがあるので、これで失礼しますが…」
「はい、ありがとうございます」
やばっ
スタッフさん、こっちくる!
反射的にドアの影に隠れた
メイク室から出てきたスタッフさんは俺に気付くことなく、走り去っていった
少しだけメイク室のドアを開けて中を確認すると、あの人は車椅子に座っていた
でも、ぼーっとしてるわけじゃなくて何かを考えているようだった
入るタイミングを失ってドアの前でぼーっとしていると、中からドンッと音が聞こえた
慌てて入ると、あの人が車椅子の近くで倒れ込んでいた
JK「……」
…助けた方がいいわけ?
でも……
「あ、ジョングクさん……
えっと、その…つまずいてしまって……
今立ちます、すいません
そこのイスに座って待っててください」
JK「っ……」
なんで……
なんで骨折してるって言わないんだよ……
JK「…その車椅子は?」
「……え?」
なんで、俺……
この人に話しかけてんの……?
「あ、あの……
つまずいた時に足をくじいてしまって……
車椅子なんて、大袈裟なだけですよ」
JK「……っ
じゃあ早くメイクやれよ…」
「わかりました」
なんで我慢するんだよ…
なんで…なんで、普通に接することができるんだよ……っ
あの人は、痛いはずなのにその雰囲気を全く出さずに俺のメイクをいつも通り終わらせた
.
4095人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mii(プロフ) - うん、好き (2021年8月18日 7時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
るしふぁー(プロフ) - ガッセいいですね♪ (2021年2月24日 23時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
わーおい(プロフ) - 前一度読んだのですが,もう一度読みたくなって2回目です!!本当におもしろいです!!これからも楽しんで読ませていただきます! (2020年8月20日 9時) (レス) id: 64e2ceda00 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり(プロフ) - マンゴーさん» うん?どういう意味ですか?? (2020年1月27日 20時) (レス) id: 3736d399a0 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー(プロフ) - 占ツクでもおんなじやつあげてますか??? (2020年1月19日 7時) (レス) id: 032e2ab208 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ