【閲覧注意】自己満足まとめ。ぐっろぐろの絶望です。 (ページ1)

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ヤンデレじゃない、病んでるだけ。ページ1

「九頭龍がもし3章で澪田ちゃんの代わりに死んでたら」

…私は、信じられなかった。目の前にある西園寺日寄子と九頭龍冬彦の死体が、そして、恍惚とした表情をして死体を眺める
…「罪木蜜柑」が。

「これは、罪木の恩返しなんですよぉ…」
ふふふ、といつもとは違う不敵な笑い声をあげた罪木は、ゆっくりとAの方を振り返った。絶望病のせいか、いつもとは纏う雰囲気までもが違って見える。
「Aさぁん…Aさんって確か…えっとぉ、九頭龍さんの事…」
そう言うと罪木は俯いて、少し申し訳なさそうな顔をして、
「ふゆぅ…すいません…先に殺しちゃってぇ…申し訳ないですぅ…」
「…え？」
頭を下げて謝る罪木に、Aは戸惑いを隠せなかった。意味が分からなくて、首を傾げるAに、罪木はこう続けた。
「だって…好きな人が自分の手の中で苦しみながら死んでいくなんて、最高に絶望的で、最高に素敵じゃないですかぁ…！」
うっとりとした笑顔を浮かべながら、幸せそうに言う罪木を見つめながら、Aは罪木をきっと睨み、ほぼ怒鳴るように尋ねた。
「なんで…なんでこんなことしたのよっ！？」
ぶつけられた怒号を、罪木は、さも当然のようこうに返した。
「そんなに怒らないで下さい…これはぁ、その…Aさんに喜んで貰いたくてぇ…」
泣きそうな顔で、罪木は所々血に染まった麻袋を取り出した。
「この中に九頭龍さんを入れたかったんですけどぉ…あまりに暴れるので…その…」
「…殺したの？」
「しんじゃうって事は分かってましたけど…あと入らなかったですしぃ…」
自然と、罪木への怒りは失せていた。それよりも、これからどうしようか、という気持ちの方が大きかった。
ぐちゃり、という音がして、Aが足元を見ると、九頭龍の首が、Aをじっと見つめていた。そっと持ち上げて、じっくりと観察してみる。まだ死んでからあまり時間がたっていないためか、瞳は澄んでいて、肌もまだ柔らかい。
Aが生首をまじまじと眺めていると、罪木がこんな事を言った。
「このまま放っておくのは勿体無いですよねぇ…？」
それもそうかな、とAが返すと、罪木は少し嬉しそうに、えへへといつものように笑いながら、西園寺の死体を引きずってきた。
死体への恐怖も、罪木への怒りも、すっかりAの中からは失せていた。

今日はここまで。ちょっとそれっぽくなったかな？