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日常8 ページ9

治side









ごっつ腹立つ。





なんか、分からんけど、ごっつ腹立つ。





独占欲からなのか、分からへんが気がつけば、いつもより明らかに低い声で









治「ツムは友香子ちゃんのとこ行けや。邪魔やわ。」








と言ってもうた。





Aは、えらい驚いた顔、ツムはニヤっと笑って、









侑「なんやサム。ヤキモチかー?」(ニヤニヤ)





治「うっさいわ、ボケ。」









最近、Aとの時間が少ないからなのか、Aが他の男と話しとるだけで、モヤモヤとした黒い感情が湧き上がってきとった。





それはえらい長い間、経験することが無かった“嫉妬”っちゅうもんやと気づいたら、俺の顔は赤くならずにはいられなかった。





Aに赤くなってもうた顔を隠して、ツムを睨むと、「おー怖い怖い。さて、俺は愛しの友香子の所でも行ってこようかなぁ」なんてほざいて、控え室から去っていった。









貴「治?さっきのって_______(ギュッ)えっ?!//////」






治「すまん、最近A不足やったから…しばらくこうさせてくれへん?」









Aの言葉を被せるようにとっさに抱きついた。




A不足やったんは確かやし、抱きついた時に香ってきた、俺と同じ柔軟剤の香りとAの温もりにしばらく包まれたかったのは確かやった。





すると、俺の言葉を受け取ってくれたAは、









貴「最近忙しかったもんね、お疲れ様。
今日の試合も子供たちと応援してるから、頑張って!
終わったら、今度お義母さんの所に子供たち見てもらって、2人でゆっくりしようか」









と、心地いいリズムで俺の背中をトントンしながら、言った。





「俺、今日めっさ頑張るさかい、見とってな。」と言って、Aを見送った後、その場にいた他のメンバーにニヤニヤされたのをよう覚えとる。




その日の試合は、前回のオリンピック優勝国に対し、セットカウント3-1で勝利した。







まあ、俺のおかげやけどな。←

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作者名:雨季 | 作成日時:2018年3月27日 23時

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