＊ 八 ページ9
今日は勉強会が休みの日
だからAさんとは二人きりになれなかった
「 はあぁぁ... 」
でも中々寝付けなくてベッドの上をバタバタと暴れている始末
「 何か彼女と関わる口実はないだろうか 」
そう言いながら相棒を撫でる
すると突然相棒は羽ばたき机に置いてある本の上にふわっと止まった
「 あ、こら相棒、その本が汚れたらどうするんだよ
その本はAさんから借りた...大切な...
そうか！！！この本を返しに行こう！ 」
そう言うと相棒はいつも通りに僕の肩に乗ってきた
やれやれ、とでも言っているかのようだった
燭台と本を持って暗い廊下を進む
きっと彼女は今日も談話室で本を読んでいる
本を返してあわよくば僕も一緒に読書しよう
談話室の近くに来ると扉が少し開いていて中から2つの声が聞こえた
そーっと音を立てないように覗き込んでみた
『 ふふ、面白いですね、ナワーブさん 』
「 だろ？俺もこの間大爆笑してよ〜 」
中ではナワーブくんの話に笑みを零しているAさんの姿があった
じゅく
じゅくじゅくじゅく
口の中がだんだんと苦くなってくる
ナワーブくんと楽しそうに話しているAさん
Aさんと楽しそうに話しているナワーブくん
2人を交互に見比べては口内の苦みに襲われる
僕だけが知っている彼女の笑顔だったのに
これ以上知られてたまるか
ｶﾞﾁｬ
『 ...！ イライさん！ 』
「 げっ、イライなんでここに！？ 」
「 今晩は、Aさん、この間の本を返しに来ました 」
これ以上僕だけが知っている彼女を壊されてたまるか
ナワーブくんには絶対に見せてやらない
僕だけが知っている彼女を
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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捺宮(プロフ) - 梨穏さん» ひぃうれしいですうれしすぎますがんばりますありがとうございます！！(;;) (2019年12月28日 1時) (
レス) id: 4152d6dd2d (このIDを非表示/違反報告)
梨穏 - ホントにこの小説好きなので戻ってきてくれてよかったです！！応援してます！更新頑張ってください(*^^*) (2019年12月22日 0時) (レス) id: 000340efc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：捺宮 | 作成日時：2019年9月3日 22時
