No.3 ページ4
それからバーボンさんはジンさんの言いつけ通り
毎日私の部屋に来てくれた。
バーボン「―そういえば、貴女のご家族は
どのような方なんですか?」
『さぁ…?両親と長姉は物心ついた時には
離れた場所で暮らしていましたし…。
あ、ただ次姉は優秀な駒でしたので、
たまに会う事が許可されていました。』
バーボン「……シェリー、ですね?」
『えぇ…。まぁ、組織を裏切る者なんて
家族でもなんでもないですが。』
バーボン「そうですか…。」
『……あの、バーボンさん。』
バーボン「…貴女から話しかけて来るなんて珍しいですね。
どうしたんですか?」
『醜い私だけが見る、モノクロの…
色の無い世界さえも貴方の様な人にとっては美しいものなのでしょか…?』
バーボン「…キティは醜くなんてありませんよ。」
バーボンさんはそう言いながら私の手をとった。
バーボン「僕が保証します。…貴女は誰よりも美しい。」
私は目を逸らし、話をすり替えた。
危うく、バーボンさんの白に飲み込まれそうだったから。
『…黒はお好きですか?』
バーボン「…さぁ、どうでしょうね……?」
『私は嫌いです。』
バーボン「……何故…ですか?」
『まるで私の心の様だからです。
少しも美しくなんて無い、私の汚らわしい心…。
……でも白は好きですよ?』
バーボン「…どうしてですか?」
『だって…。』
私はバーボンさんの眼を見つめ、
初めて彼に…人に見せた笑顔で言った。
『貴方の心の様に綺麗だから。』
バーボン「…僕は
『ふふ…。分かっていますよ。
でも、貴方の心はとても美しいです。
誰よりも強く、優しい心を持っています。』
バーボン「そう…ですか…。」
その時、ドアの向こうからベルモットさんの声が聞こえてきた。
ベルモット「仔猫ちゃん、入っても良いかしら?」
『…どうぞ。』
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蒼奈(プロフ) - 了解しました!少々お待ち下さい (2021年7月11日 15時) (レス) id: a41923e46c (このIDを非表示/違反報告)
怜奈 - ノーマルエンドお願いします!!! (2021年7月11日 15時) (レス) id: a41923e46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:颯桜 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年12月9日 19時