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「──ってことで私明日から捜査で学校行くから」
「ほんと?じゃあオンニ明日から一緒に学校行こうよ」
「ダメだよ!姉妹ってバレちゃうじゃん」
「ケンチャナケンチャナ〜」
「学年だって違うし」と言いながら私の手をニギニギと揉んでくるヘリン。そんなきゅるきゅるした目で一緒に行きたいと懇願されてはダメだなんて言いづらい
「もう、門着く前には離れてよね?」
「やった」
目を細めて笑うヘリンに思わず胸がキュンとした。やっぱり私の妹が世界一可愛い女の子だと思う。いやそう
そんな事より、と私は立ち上がるとタンスの中から高校時代着ていた制服を引っ張り出した
「流石にもう着れないかも…」
「オンニならまだまだ着れると思うけど」
「そんなはずないよ、私だってあの時よりは身長も体重も増えたし、第一もう22だよ?現役高校生は無理な気が…」
「そんな事言わずにさ、ほら着てみて!」
ヘリンに催促され渋々スカートのホックを伸ばすと案外すんなり引っかかる。そのままネクタイと上着に腕を通すと、自分でも驚くほどに、鏡には高校時代の私そのままの姿が写っていた立っていた
「わぁ、オンニの制服姿久しぶりに見た…似合ってるよ!」
「全く成長してないって言われてるみたいで無茶苦茶悔しい」
「まーまー、若見えってことで〜!じゃあ明日も早いし私寝るよ、オンニも早く寝てね!おやすみ」
ヘリンはそう言い私に笑いかけると共有している二段ベッドのはしごを登った
「うん、おやすみ」
ヘリンがベッドに入るのを見てから私も制服を脱ぐとすぐベッドに入り、数分後に意識を手放した
.
「良い?最後のチェックだよ?」
「うん!」
朝になり、玄関を出る直前にヘリンに指をさした
「1、3年生の廊下には来ない」
「来ない!」
「2、私の姉妹だって言わない」
「言わない!」
「3、学校の中で私に話しかけない」
「えぇ〜…」
「えぇじゃない」
「…話しかけない!」
「そう!いい子」
そう言いヘリンの頭を撫でると目を細めてはにかんだ。このまま成長が止まって欲しいものだ
「オンマー!いってきまーす!」
「まあーす!」
リビングの方へそう呼びかけると私たちは家を出た
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七彩 - 返信ありがとうございます!雷蔵良いですよね!私は、ニコ推しです! (2月17日 22時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
みやねよ(プロフ) - 七彩さん» 投票ありがとうございます!詳しいという程ではありませんが好きな作品です!推しは雷蔵ちゃんです♡ (2月17日 22時) (レス) id: a7351aa008 (このIDを非表示/違反報告)
七彩 - みやねよさん、ライチ光クラブ知っているのですか?!私もライチ光クラブが大好きで漫画を全巻持ってるくらい好きなんです!なので、ライチ光クラブに投票させて頂きました! (2月17日 22時) (レス) id: 5d577b99f0 (このIDを非表示/違反報告)
iuwfpd(プロフ) - みやねよさん» 教えてくださりありがとうございます!ワヲンというアカウントからフォロリクを送らせていただいたので、お暇な際に承認よろしくお願いします😌 (1月23日 19時) (レス) id: d7f5502d0b (このIDを非表示/違反報告)
みやねよ(プロフ) - 夜遅くに返信すみません!コメントありがとうございます。ホームページにTwitterのユーザーネームを書いているのでそちらから飛んで頂けると助かります! (1月22日 0時) (レス) id: a7351aa008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやねよ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miyanestay2/
作成日時:2023年12月26日 4時