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その瞬間放たれた殺気によって私たちはまた更に動けなくなった。
『ひっ･･･！』
死柄木「あー･･･、なんかスッキリした。点が線になった気分さ。なんでヒーロー殺しがムカつくか、なんでお前が鬱陶しいか、わかった気がする･･･！」
お前ってどっちのことや･･･！
死柄木「全部、オールマイトだ･･･！」
死柄木の言う鬱陶しいやつ、がうちじゃなくて心底ほっとした。
･
･･･え？
･
うちらの首に触れていた死柄木の手に力が入り始めた。
死柄木「そうか、そうだよな。結局そこに辿り着くんだ。
ははっ、何を悶々と考えていたんだろう俺は。こいつらがヘラヘラ笑って過ごしているのもオールマイトが笑ってるからだよなあ。
あのゴミが、救えなかった人間など居なかったかのようにヘラヘラ笑ってるからだよなあ･･･！」
死柄木「はは、話せてよかった･･･ありがとう緑谷･･･俺はなんら曲がることはない･･･」
緑谷「がはっ･･･！」
死柄木「暴れるなよ。死にたいのか？民衆が死んでいいってことかぁ？
･･･皮肉なもんだぜヒーロー殺し。対極にある俺を生かしたお前の理想、信念、全部俺の踏み台となる」
『はな、して･･･！』
･
麗日「デクくん･･･？Aちゃん･･･？」
麗日「お友達･･･じゃないよね。手、離して･･･？」
緑谷「なんでもないよ！大丈夫！だから！来ちゃダメ！」
バカ。来ちゃダメ、とか危ないもんがあるって言いよるようなもんやろ
やばい、死ぬ、たった1本指が触れることが怖いとか、いやだ、死にたくない･･･！
それはただの気まぐれか、巧妙な策略か。
何故か死柄木は私たちに傷一つすら付けずに手を離した。
死柄木「･･･連れが居たのか〜。ごめんごめん。それじゃ行くわ
･･････追ったりしてきたら怒るよ」
緑谷「げほっ、ごほ、」
麗日「デクくん！」
緑谷「待て･･･死柄木弔！」
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作者名：あんころもち x他1人 | 作成日時：2020年10月12日 15時
