【ヒロアカ】早すぎんねんちょお待てや3 (ページ31)

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『･･･ねえ洸汰くん、それを直接ヒーローに言うのは違うやろ』

洸汰「･･･は？」

『個性という力があるこの世の中でヒーローという職業がなければうちら全員多分この歳まで生きてられんやろ。ヒーローがおるからお前は好きにゲームできて好きに飯食って、怯えずに暮らせるんやろ。ウォーターホースも殉職前はそうやって管轄の人たちを安心させよったんよ？

確かにヒーローはバカな所もあるよ。正義がどうとか言って自分の身の安全を後回しにしたり、あからさまに力足らずやのに何か出来ることがあるとか言って飛び出してったり。そういう所はうちもヒーローはバカやと思う。

でもそのバカな行動はお前ら市民を優先的に助ける為の行動やん。自分を守ってくれた、もしくは守ってくれている人達に暴言を吐くのは筋違いやろ。分かったか？』

緑谷「ちょっと言い過ぎだよ早風さん･･･」

『あやば、すまんつい･･･』

洸汰「･･･うるせえよ！言いたいこと言ったんなら出てけよ！」

緑谷「いや、あの、友達……僕の友達さ、親から個性が引き継がれなくてね。先天的なもので稀にあるらしいんだけど、でもそいつはヒーローに憧れちゃって、でも今って個性がないとヒーローになれなくて……

そいつさ、しばらくは受け入れられずに練習してたんだ。ものを引き寄せようとしたり、火を吹こうとしたり。でもダメだった。個性に対して色々な考えがあって、一概には言えないけど……

そこまで否定しちゃうと君が辛くなるだけだよ。えと、だから……」

洸汰「うるせぇズケズケと！出てけよ！」

緑谷「ごめん。取り留めのないことしか言えなくて……カレー置いとくね」

『そういうこと。じゃあ早めに戻ってきなよ』