120 ページ20
バス車内はとても騒がしかった。
上鳴「音楽ながそーぜ！」
葉隠「しりとりしなーい？」
青山「逆光！神々しくない？」
飯田「席を立つべからず！！」
うちは1番後ろの5人席に右から尾白くん、瀬呂、うち、実、砂藤くんの順で座っている。
峰田「女子の足が密着して･･･これは不可抗力これは不可抗力」
『すまん瀬呂もうちょいそっち寄ってええ？』
瀬呂「お、おう！」
尾白「席変わろうか？」
峰田「尾白なんてこと言うんだ！」
瀬呂「砂藤と峰田が変われば？隣同士だし変わりやすいっしょ」
砂藤「だな」
峰田「瀬呂の裏切り者ー！」
『ありがとなあ砂藤くん』
砂藤「いやいや当然だって。早風さん嫌がってたしさ」
『優しいんやな。てかもう呼び捨てでええよ？さんってなんか距離あるやん』
砂藤「お、おう。じゃあAで」
『お、いきなりA呼びしてまう？』
砂藤「い！いやこれはちょっとあの･･･！」
『ふは、焦りすぎやろ。じゃあうちも力道って呼ぶわ。なら尾白くんも猿夫でええ？』
尾白「いーよー。じゃあ俺もAで」
瀬呂「えー、じゃ俺も名前でよくね？」
『はんた･･･なんかちゃう』
瀬呂「なんかって何だよ･･･」
『はん･･･はた･･･はんた･･･はんくん･･･はんちゃん･･･！はんちゃんはどうすか！』
瀬呂「はんちゃん?!」
峰田「オイラはいいと思うぜ！」
瀬呂「えー･･･やっぱ瀬呂で！そのままでいいわ！」
『はんちゃん結構気に入ってしまった。からはんちゃんな！』
瀬呂「くっ･･･！」
学校を出発して約1時間、目的地に着いたのかバスが止まった。
上鳴「ようやく休憩かぁー」
峰田「おしっこ！おしっこ！」
切島「つか何ここ。パーキングじゃなくね」
そう。うちらが今いる所はパーキングエリアでは無い。
山中の道路の横に作られた土場だ。
耳郎「あれ。B組は？」
そう言えば後ろを走っていたはずのB組のバスも見当たらない。
相澤「なんの目的もなくでは意味が薄いからな」
『え？』
峰田「と、トイレはぁ･･･？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんころもち x他1人 | 作成日時：2020年10月12日 15時
