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切島「授業だぞこれ･･･！」
オールマイト「少年！緑谷少年！」
しばらくして煙が晴れ、いずっくんの姿が見えた。
間一髪で当たらなかったようだが熱の篭った爆風からか右袖、マスクが無くなっていた。
『あんなん人に向けるとかイカれとぉやん･･･』
切島「先生！止めた方がいいって！爆豪あいつ相当クレイジーだぜ！殺しちまうぜ！」
オールマイト「いや･･･」
何か考えているようだ。まあ何かはわからないことも無い。さっきのあの至近距離でいずっくんがあの爆発を避けたとは考えにくい。爆豪が避けたんだろう。
オールマイト「爆豪少年、次それ打ったら強制終了で君らの負けとする！屋内戦において大規模な攻撃は守るべき牙城の損壊を招く。ヒーローとしては勿論、ヴィランとしても愚策だそれは！」
爆豪は少しがなったあと、後背での爆破でスピードを早め、いずっくんの顔の前で軽く左を爆破、背後に回り大きな爆破を背中に食らわせた。
切島「何だ今の･･･」
轟「考えるタイプには見えねえが、意外と繊細だな」
切島「どういうことだ？」
轟「目くらましを兼ねた爆破で軌道変更、そして即座にもう1回」
八百万「慣性を殺しつつ有効打を加えるには左右の爆破力を微調整しなきゃなりませんしね」
上鳴「才能マンだ才能マン･･･やだやだ･･･」
今度は爆破を使わずに小手でいずっくんの肘元を殴る。
そして殴った所を掴み爆破で方向転換、その勢いでいずっくんを投げ飛ばした。
芦戸「リンチだよこれ！テープ巻きつければ捕らえたことになるのに！」
常闇「ヒーローの所業に非ず･･･」
上鳴「緑谷もすげえって思ったけどよ･･･戦闘能力において爆豪は間違いなくセンスの塊だぜ･･･！」
上鳴のそれには同意だ。先程の軌道変更のようなとっさの判断での神経すり減りそうな細かい動きは一朝一夕では見に付かない。センス、才能という他ないだろう。
いずっくんの個性はあんま知らんけど何で使わへんの？
両手両足に使って入試みたいになんのは分かっとぉよ。
やけどソフトボール投げで見せた指先だけの超パワー、あれだけで爆豪を吹き飛ばせるほどの威力もあるんやないの？
そんなことを思っているといずっくんと爆豪が正面からお互い殴りかかる。
爆豪は手に熱を込めて爆破の準備を、いずっくんは腕が薄ら光り、ようやく個性が使われたみたいだ。
切島「ヤバそうだってこれ！先生！」
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作者名：あんころもち | 作成日時：2020年8月7日 22時
