好きな人に初対面で嫌いと言われた場合はどうすべきですか【佐久早聖臣】

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IH当日




聖臣くんを引き連れワカの元へ




『ワカ！久しぶり！』




周りが騒ぎ始める。




そりゃそうだ。




三大エースの2人が会話しているのだから。




それに私だって去年のユース合宿、一応招集されたんだし。









「あそこやばいだろ･･･」

「ウシワカにサクサにウシイトとか･･･」

「ウシイトってなんだよ」

「ウシワカの従兄妹の略だよ」

「ださ」









牛島「久しぶりだな。･･･付き合ったというのは本当だったのか」




『え、冗談だと思ってたの』




佐久早「どんだけ信頼ないの･･･」




牛島「佳彦さんには報告したのか？」




『ううん。まだだよ。バレたら怒られそうだけどね』



佐久早「ヨシヒコサン？」




『私のお父さん。ワカの叔父さんだね。』




佐久早「へぇ･･･」









『じゃあそろそろだね。みんな頑張ろ！』




牛島「ああ。佐久早、今回も勝つぞ」




佐久早「今回は勝つから」









『じゃあ聖臣くんも。頑張ってね』




佐久早「あのさ･･･」




『ん？』




佐久早「手、出して」




聖臣くんが除菌シートで私の手を拭く。




『どうしたの？』









軽く腰を曲げた聖臣くんの唇が私の手の甲に触れた。









『ん･･･？！』




佐久早「ふはっ、顔赤すぎ‪w」




待って待って









「え？は？あの2人付き合ってんの！？」

「てか今キスした？！あの潔癖のサクサが？！」









『･･･なんで今？』




佐久早「さっきの若利くんとの会話聞いてお前の事何も知らなかったから、キスしたらどんな反応するか知りたくなった」









･･･なんだよこれ。




キスされたってのは潔癖の聖臣くんにとって特別な事、つまり好いてくれてるって事だし喜んでいいはずなのに。




何かが渦巻く感じがする。




嬉しい、恥ずかしい、開放感、不安。




聖臣くんの特別になれて嬉しいけど




みんなが見てる前でキスされて恥ずかしい。




でもこんな所でするって事はやっぱり公表して良いんだって開放感も感じるし




未だ釣り合っているのかと不安もある。




『･･･なんで今なの』




佐久早「え･･･」




『･･･ごめん、なんでもない』




やばい。




ダメだ。




こんなの完全に八つ当たりだろ。




聖臣くんはちゃんと好きで居てくれてるって分かったのに









最悪だ。

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