好きな人に初対面で嫌いと言われた場合はどうすべきですか【佐久早聖臣】 (ページ21)

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今日の体育はバレーだ。

しかもうちは男女合同。

また聖臣くんにかっこいい所を見てもらえる。

古森「おは〜。お、今日体育あるじゃん」

『そうなの！楽しみすぎてやばいの！』

古森「今日からバレーだもんな。ポジションあるっけ？」

『去年はセッターだけあった気がする。ローテーションもあった。リベロとウイング、ミドルはなかったかな』

古森「まあ俺ら身長あるし関係ないけどなー！」

『なー！』

なんて、

楽しみにしていたのに。

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先生「今日は2組と合同な」

･

黒木「わあ！最近さくと一緒になること多いね！」

･

古森くんに視線を送っても2組の男子と言葉を交わしていてこちらを見ない。

相も変わらず聖臣くんは普通に会話してるし。

あー、バレー楽しみたいのに楽しめない。

きゅうくつだ。

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授業でのバレー、今年は全ポジションを配置するそうで。

1チーム8人で組んであるためそれなりにバランスは取れそうだ。

『私リベロやるよ』

先生「バレー部のやつは自分のポジションしたらダメ」

『･･･じゃあウイング』

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黒木のチームとの対戦。

私が後衛の時に黒木が前衛。

恥らわずに基礎もままならないフォームでスパイクを打つ姿は評価したい気も分かるが、

佐久早「･･･黒木結構跳ぶな」

聞こえてるから。

やっぱこの不快感はボールに触れるだけじゃ拭えない。

黒木の打ったスパイクを私は今のところ全て拾っている。

敵意剥き出しの黒木は絶対に決めたいと強く思ってくる頃。

そして人が嫌うのは自分の行動、心に踏み込まれること。

『黒木ちゃん、次のサーブミスんないようにね？』

私ら2人にしか聞こえない声量で言う。

黒木「･･･どういうことかな」

まあ予想通りとでも言おうか、当然と言おうか。

黒木のサーブはエンドライン上を通過して行った。

顔を顰めこちらを睨む黒木。

ほらほら演じきれてないよ。

聖臣くん見てるかもよ。

聖臣くんを見れば運悪くプレーに集中しているようで。

これ見てたらさすがに普通には接せなくなると思ったんだけどなあ

なんて思う私は相当性格悪い。