好きな人に初対面で嫌いと言われた場合はどうすべきですか【佐久早聖臣】 (ページ16)

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第2セット

聖臣くんが得意なのは回転スパイクだけでは無い。

対する稲荷崎の主砲、尾白アランの強烈なスパイク

セッター宮侑の二刀流サーブ

聖臣くんがレシーブした場合、そのどれもがコート内に返っている。

聖臣くんはレシーブも得意なのだ。

リベロとして綺麗なフォームだと、リベロでも無いのにと嫉妬する。

彼女として綺麗なフォームだと、リベロでも無いのにと誇りに思う。

リベロと彼女

ポジションが違うと思考がこうも変わるのか

これからはどちらで聖臣くんに接すればいいのか

いや、彼女だろう。

私は聖臣くんの彼女。

リベロの私はコートの中だけ。

でも、こんな事考えてる時点で今はリベロの私なんだけど。

結果

聖臣くん達は勝ち、優勝

IH 1位井闥山学園
2位稲荷崎

という形だ。

稲荷崎とは去年にも対戦していたようで、試合後、聖臣くんが宮侑･･･なのか？

治かどちらかと話しているのが見えた。

いや、正確には話しかけている宮とそれを徹底的に無視する聖臣くんだが。

『聖臣くん！優勝おめでとう！』

佐久早「Aちゃん、ありがと。そっちもおめでとう」

『ありがと！えーと、宮侑さんですよね？』

宮「おん！いやー･･･彼女さんって牛島さんやったんか。初めましてやけど噂通りかわええなぁ」

『ふふ、ありがとうございます』

佐久早「Aちゃん、行こ」

『えちょ、宮さんは？』

宮「俺臣くんから信頼して貰えてへんねん‪wまあ慣れてんけどな〜」

『ええ、慣れちゃダメなやつじゃないですか。聖臣くん、さよならくらい言おうよ』

佐久早「･･･サヨウナラ」

宮「うわ！臣くんが俺に挨拶するとか雪でも降ってくるんとちゃう？！」

『そんなに挨拶しないんですか？』

宮「おん。まあ俺らみたいなよう喋るやつだけな。静かなやつには自分からはせえへんけどされたら返しよるわ」

『聖臣くん･･･挨拶しよ？』

佐久早「･･･」

宮「･･･本当デレデレやなぁ臣くん。わかりやすいわぁ」

『そんなにですか？』

宮「おん。今やって君が来た途端そっちにひっついたやろ？そもそも臣くんが自分から人に寄っていくとかこもりんくらいにしかありえへんねん」

佐久早「･･･宮まじでほんと黙れ」

『聞かせて臣くん(･･･)？』

佐久早「はあ･･･」