好きな人に初対面で嫌いと言われた場合はどうすべきですか【佐久早聖臣】 (ページ15)

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なんだか

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綺麗だ

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ただ漠然と

そう思った。

綺麗なＡパス、綺麗なオーバーのフォーム、綺麗なスパイクのボールの軌道。

さすが強豪のレギュラー、誰もがオールラウンド。

特に際立っているのは主将の飯綱さん、聖臣くん、古森くん。

声援を送ろうと胸いっぱいに空気を吸い込んだ。

「ちょ、始まってっし！アヤカ遅いよ〜！」

「ごめんってば！でもまだ1セット目だから！」

『先輩！そういえばキャプテンの彼氏さんって男バレの主将でしたっけ？飯綱さんって言うんですね』

主将「そうそう。かっこいいだろ？」

『はい。セットはもちろんスパイクも強くて、レシーブのＡパス率結構高いですよね！』

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『まあ、聖臣くんには劣りますけど』

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この一言で私とキャプテンの彼氏自慢が幕を開けた。

主将「ほお···そういえば佐久早のセットアップ見たことないな？もしかして···出来ないんじゃねぇの？」

『え、キャプテンはセットが出来ない人が日本代表候補合宿に呼ばれるとでも？ちゃんと出来ますとも』

主将「まあそれが出来たとしても総合力とバレーに対する思いは掌(つかさ)の方が上だから」

『聖臣くんの方が上ですし』

二人で睨み合っていると間に入ってきた手

アヤカ「はーい二人とも終わり！飯綱と佐久早こっち見てるから」

主将「『嘘？！』」

コートに目を向けると聖臣くん、飯綱さん、古森くんがこちらに手を降っていた。

『聖臣くーん！かっこよかった！』

主将「絶対勝てよ掌ー！」

飯綱「おー！」

古森「あ！アヤカさん！来てくれたんですか！」

アヤカ「うん！私ら優勝したから元也も頑張ってね！」

古森「アヤカさんが見てくれてるなら頑張れます！」

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ん？？

『え、アヤカ先輩。古森くんとどういうご関係で···？』

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アヤカ「あれ？言ってなかったっけ？付き合ってるんだよ」

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『え！嘘！初めて聞きましたよ！』

主将「まじ？こいつら5年目だぞ」

『へぁ？ゴネンメ···？』

アヤカ「そう。中学が一緒で、中2から」

『え？！てか今まで隠してたのに言ってよかったんですか?』

アヤカ「別に隠してた訳じゃないよ。言うことも無いなってだけで」

そんな会話をしているうちにTOが終わった。