好きな人に初対面で嫌いと言われた場合はどうすべきですか【佐久早聖臣】

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『ねえ聖臣くん。実は人混み大丈夫なの？』




佐久早「そんなわけないじゃん。誰がどこで菌持ってるか分かんないし」




『いや、ワカと話す時も普通にしてたしわざわざ観客席の最前列まで来てたりしてたからさ』




佐久早「･･･若利くんでも2人っきりは嫌だし。お前の試合、どんなかなって･･･」




『･･･もうホント大好き。あとさ、照れたらお前呼びになっちゃうんだね』




佐久早「なってない」




『え、いやなってるよ。なんでそんな分かりやすい嘘つくの』




佐久早「なってない」




『･･･照れてる？』




佐久早「照れてない」









･









聖臣くんと分かれてバスに乗り込むと部員から怒涛の質問攻めを受ける。




「ちょっとA！あんた佐久早と付き合ってんの？！」




『うん』




「うそ？！いつから？！」




『2ヶ月前くらい。進級して結構すぐでしたね』




「なんで言ってくれなかったんですか！」




『まあ色々あって･･･』




「もう佐久早推せないじゃん･･･古森に推し変するわ」




『古森くん喜ぶと思います』




「まあ吹っ切れたんなら何でもいいよ。最近の牛島はなんか変だったもん」




『･･･キャプテンは彼氏さんと付き合った時に不安になったりしませんでした？』




「私はしなかったけどあっちが不安だったっぽい。私もユース候補だし後輩にもスタメン奪われて俺なんかが･･･ってずっと思ってたんだと」




『あー、めっちゃ分かりますそれ･･･』




「まあ結構すぐ仲直りしたんだけど」




『･･･今日、本当にすみませんでした』




「何言ってんだよ。牛島も人間だし調子の善し悪しがある事くらい皆分かってるから」




『･･･はい』




私は彼氏にも、先輩にも、本当に恵まれたなぁって思った。

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