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私が予約したホテルまで送ってくれるという治
『学級対抗惜しかったなー』
治「あンのくそツム!!何が思い出なんかいらんー、や!!一勝一敗やろが!!威張りよって!!」
『せやけど治、走りよる時めっちゃ楽しそうやったやん?』
治「はああ?楽しいわけないやろポンコツの隣におって」
『えー。やったらさ、バレーの試合はどうなん?』
治「そりゃ楽しいやろ」
『一緒やないん?隣にツムがおってお互い同じ種目で競っとる、まんまバレーやん』
治「いやちゃうやろ!」
『「あははっ」』
・
『・・・あんな、私もっかいこうやって治と並んで歩けるとか思ってへんかったからさ、今めっちゃ幸せなんよ』
治「おん。俺も。昔は引き止められへんくてめっちゃ泣いたなあ」
『え、泣いたん?』
治「そりゃ泣くやろ。世界で1番、本気で好きやったやつに振られたんやぞ?」
『まじか・・・』
罪悪感・・・!
『ここやわ。ありがとなあ』
治「おん。俺も泊まりたいんやけどなあ」
『あほか。・・・今度泊まり行ったるから』
治「ほんま?!」
『おん。女に二言はない』
治「あってもええけど絶対来いや!」
ばいばい、と別れて5分と経ってないのにもう彼が恋しいのは最早ある種の病気なのでは、と思ってしまう。
『でんわ・・・』
ぼそっと呟いたその一言が伝わったかのように電話が掛かってきた。
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作者名:あんころもち | 作成日時:2020年8月19日 11時