泣かないで【木兎光太郎】

あ、うんおけおけ ページ42

今日から早速練習開始。



試合形式のゲーム練習だ。今合宿ではそれしかしないそう。




監督を囲んで円陣を組んでいる最中にも木兎さんの視線は私にあった。




あの、




「ごめん」




とでも言いたげな目。




私悪くないのに。




そうは思いつつもここまであからさまに落ち込まれたら罪悪感は募る一方である。




ゲーム開始直前、




木兎「なあA」




木葉「おら試合始まんぞ」




木兎「あ、うんおけおけ」




しかし最近はごめんはもちろんながらなんだか放心に近いようなものを感じる。




焦点の合わない目で私を見つめる彼は、誰の目から見ても憔悴しきっているのがよく分かる。




ブロックに捕まっても、




木兎「すまん」




と下を見つめながら一言のみ。




ラインギリギリにスパイクが決まっても、




木兎「おけ」




ボールが落ちた地点をじっと見つめながらそう言うのみ。




元凶は私とはいえ罪悪感と共に心配が重なる。




前にいつだったか誰かに言われた、“仲直り”考える他なかった。

「お前さ、→←揃いました

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