ふやける【osht】 ページ42
電車に揺られまた一日の終わりがやってくる。
スマホが何かの通知を知らせる。
まぁ見る元気も無いが。
仕事で散々ブルーライト浴びてるのに、なんでまた浴びなきゃいけねぇんだ。
そんな風に思い目を閉じながら最寄り駅につくのを待つ。
生温い風を受けながら家路をスタスタと歩く。
今日も誰もいない家に帰るのか…
どうせただいまなんて言わなくてもいいだろ。
だって誰もいないんだから。
そう思いいつも通り扉を開ける。
「あ！お帰りぃ！！！」
「…………え？？」
玄関の先に居たのは、体育座りをしているマンちゃんだった。
「もう〜！びっくりしてるけど！！ちゃんとLINEしたんやで！？既読しないのが悪いんよ！？」
あの通知はそれだったのか…
「ってか、なんで居るの！？関東だよ！？ここ！？！？」
そう言うと、首を傾げながら
「う〜ん？別に気まぐれめう！」
と雑に返された。
どういうことだ…
「それより！今日は社畜生活で疲れているであろうらんらんを癒すために来たんやて」
あまりの出来事に呆然としているとにこりとマンちゃんが微笑みながら言う。
「ご飯にする？お風呂にする？それとも…わ・た・し？？」
「…お風呂」
そう淡々と言うと
「オッケー！おれとお風呂な！！」
と返してくる。
いや、そうは言ってない。
まぁ、たまには恋人とお風呂もいいかぁ。
…えっちなこと抜きでだよ？
そう思い脱衣所に向かう。
脱衣所兼洗面所で服を脱ぐ。
…なかなか来ないな…
「…マンちゃん？？一緒に入らないの？」
そう言うと
廊下からひょこっと顔を出し
「ええの…？」
と聞いてくる。
「言ってたのマンちゃんだよね…？」
浴槽に入りながら俺が言うとおずおずと風呂場に入ってきた。
「疲れたやろ……肩こってない？…揉もか？」
湯船に浸かる俺を見ながら彼は言う。
「う〜ん…よろしく」
と言い、浴槽に人ひとり入れる隙間を開ける。
「お邪魔します〜…」
後ろにすっと入ってくる。
湯船に浸かりながらぼけっとしていると、ふぁさっと髪が首筋に当たる。
「んひぁっ…！？びっくりした…こそばゆいよ…？」
思わず声を上げてしまう。
｢ん〜…？もう、かわいいなぁ…
ごめん、久しぶりやったから匂い嗅いでた…｣
「え…っちょっと待って、今日汗かいてたんだけど…」
「知ってる？好きな人の匂いって本能的にいい匂いって感じるらしいよ☆」
「豆柴風に言わないで」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宮萌 杏風(プロフ) - ロショツさん» 返信遅くなり申し訳ありません…！今すこしd!界隈から離れておりまして…宜しければ攻めとシチュを指定してくださると有難いです…！ (2021年5月18日 21時) (
レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
ロショツ - rbr受けみたいです。 (2021年5月15日 7時) (レス) id: 8fa48adb54 (このIDを非表示/違反報告)
座椅子(プロフ) - 宮萌 杏風さん» 読ませていただきました！ありがとうございます(´ω｀*) (2020年5月19日 14時) (レス) id: 6745bfd77a (このIDを非表示/違反報告)
宮萌 杏風(プロフ) - 座椅子さん» えっへへやっと終わりましたよ。。。（遅筆定期） (2020年5月19日 9時) (レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
宮萌 杏風(プロフ) - 座椅子さん» ありがとうございます…osht構成は大体決まったので、今週中に書けるように頑張ります…！！ (2020年5月11日 22時) (レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宮萌 杏風 | 作成日時：2020年1月15日 23時
