酔い【shpkn】 ページ35
人数の割に狭い室内。
空気は酒と煙草の匂いで充満している。
後輩は先輩にそっと耳打ちした。
「先輩…どうするんすか」
先輩は小首を傾げながら
「う〜ん…今回ばかりは飲むしかなさそうやな…」
とぐびっとグラスをあおり咽る。
その様子に後輩は呆れながら
「でも今日収録ありますよね？」
と背中をさすってやる。
「…それはどうにか早抜けするしか無いやろ…」
口から零れる酒を手の甲で拭いながら答えた。
今日は社長の気まぐれで社内飲み会が急遽開かれる事になった。
断れる理由も無いので、参加することになってしまった。
というのが事の顛末。
しかし、収録の時間まであと1時間を切っている。
別に遅れても怒られないんすけど。(イジられはする。確実に。)
どうにかしなければ…
先輩は酒飲みたくない人間やし…
あ、これならいける。
こそこそと先輩に作戦の一部始終を話す。
「お前…やっぱ俺の後輩は有能やなぁ！
誇らしいわぁ！！」
ニカッと笑い頭を撫でようと手を伸ばしてくる。
「…子供じゃないんですよ？
それより早くしないと」
手をサッと避ける。
「…食えないやつやな…
まぁそれもいいところかぁ…」
そういいながら作戦を決行し始めた。
「…ショッピ君大丈夫か…？？」
「結構…きました…」
ぐるぐると回る視界にうんざりしつつ歩みを進める。
流石に酒を飲み続けるのは強いとはいえつらかった。
できるだけ飲んでいるように見せるためコネシマさんにも協力してもらったが…
「…飲ませすぎです…限度ってものを知らないんですか…？？」
ほどほどに飲ませて酔っ払ったふりをした俺をコネシマさんが回収する…
というシナリオだったが、あまりにも飲まされすぎた。
気持ち悪い…
「…大丈夫か？収録できるか…？？」
先輩が上から聞いてくる。
「収録するために…ここまで頑張ったんでしょうが…！」
やっと俺の家につき一息つく。
「気休め程度にしかならんけど、これ。」
と言って水を置いてくれる。
冷たい水がすうぅと喉を通る。
少し落ち着けた。
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宮萌 杏風(プロフ) - ロショツさん» 返信遅くなり申し訳ありません…！今すこしd!界隈から離れておりまして…宜しければ攻めとシチュを指定してくださると有難いです…！ (2021年5月18日 21時) (
レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
ロショツ - rbr受けみたいです。 (2021年5月15日 7時) (レス) id: 8fa48adb54 (このIDを非表示/違反報告)
座椅子(プロフ) - 宮萌 杏風さん» 読ませていただきました！ありがとうございます(´ω｀*) (2020年5月19日 14時) (レス) id: 6745bfd77a (このIDを非表示/違反報告)
宮萌 杏風(プロフ) - 座椅子さん» えっへへやっと終わりましたよ。。。（遅筆定期） (2020年5月19日 9時) (レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
宮萌 杏風(プロフ) - 座椅子さん» ありがとうございます…osht構成は大体決まったので、今週中に書けるように頑張ります…！！ (2020年5月11日 22時) (レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮萌 杏風 | 作成日時：2020年1月15日 23時
