純情【zmem】（軍パロ）（リクエスト） ページ21
春先の訓練所で俺は大きくため息をついた。
｢……暇や｣
もちろん暇な訳はない。
基本的に戦闘要員な俺にも書類仕事は回ってくる。
ただそれをやる気にもなれず、訓練もやる気が起きない。
だからこそ今、｢暇｣になっている。
｢…エミさんのとこ行くか。｣
あいついつもあそこにいるからな…
あとかまってくれるし。
持っているナイフをくるくると回しながら図書室へと向かった。
窓から差し込む日差しが暖かい。
パラパラとページをめくる手がついつい止まりそうになってしまう。
あぁ、静かでいいなぁ…
｢わっ！｣
｢ﾝﾋｨｯ!?｣
不意に後ろから大声を出され情けない声を出す。
すると間もなく背後から笑い声が聞こえた。
｢…ゾムさん｣
｢すまんwすまんてw
だからそんな目で睨まないでやwww｣
そういいながらも笑うのをやめない。
ため息をつきながら本を閉じ、彼の方に見向く。
｢で、今日はどんな要件で？｣
｢ん？そうやなぁ〜…
なんかおもろい話聞きに来た！｣
絶対今考えた。
多分だが要件など無いのだろう。
暇だからここに来たと考えられる。
｢じゃあ…今日は不思議な生物の話…などどうですか？｣
そう言うと彼はパァァァっと顔を輝かせて
｢気になる！聞かせてや！｣
と満面の笑みでこちらを見る。
｢では…エリシア・クロロティカというウミウシをご存知ですか？｣
｢知らんなぁ｣
説明をしていると、ゾムさんがやたら私の顔を見てくるのが気になった。
｢…なんですか、顔ばかり見て｣
と問うと
｢へっ…？俺そんな見てたか…？｣
と驚いた顔をされた。
｢割と…見てましたよ
恥ずかしかったです｣
そういうとゾムさんは右手で顔を隠し
｢あ〜、あかんわ…｣
と呟いた
｢…すみません、何かいけないことをしてしまいましたか…？｣
と言うと
｢今から気持ち悪いこと言うかもなんやけどええ？｣
と。
―――――――――――――
8/11
誤字にやっとこさ気づきました。
近々knshp投稿出来たらいいなと言う所存。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宮萌 杏風(プロフ) - ロショツさん» 返信遅くなり申し訳ありません…！今すこしd!界隈から離れておりまして…宜しければ攻めとシチュを指定してくださると有難いです…！ (2021年5月18日 21時) (
レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
ロショツ - rbr受けみたいです。 (2021年5月15日 7時) (レス) id: 8fa48adb54 (このIDを非表示/違反報告)
座椅子(プロフ) - 宮萌 杏風さん» 読ませていただきました！ありがとうございます(´ω｀*) (2020年5月19日 14時) (レス) id: 6745bfd77a (このIDを非表示/違反報告)
宮萌 杏風(プロフ) - 座椅子さん» えっへへやっと終わりましたよ。。。（遅筆定期） (2020年5月19日 9時) (レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
宮萌 杏風(プロフ) - 座椅子さん» ありがとうございます…osht構成は大体決まったので、今週中に書けるように頑張ります…！！ (2020年5月11日 22時) (レス) id: a047c57360 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宮萌 杏風 | 作成日時：2020年1月15日 23時
