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及川side4 ページ46

去っていく稲荷崎高校と書かれたジャージの背をぼーっと見送る。








「……イケメンにしか出来ねえ技だわ…。」


「まじで一瞬どこぞの王子に見えたな。」


マッキーとまっつんがそう言う。


「てかあれ次とか言ってたけどぜってえもう会わねえだろ。」


「女子を傷つけることなくさらっと断るってやつか…。」


「ありゃ、及川完敗だな。」


「そもそも格が違ぇよ。」


「ちょっと、2人とも!?俺別に勝負してないから!」


確かに俺もバックに華が見えたけど!


「…あいつどっかで見た事あると思ったらあれだな。ロシアの妖精か。」


急に岩ちゃんが話し出した。


「え!?宮兄弟の次はロシアの妖精かよ!」


「さっきのロシア語か。」


マッキーとまっつんが驚く。ロシアの妖精といえば九州の有名なスパイカーだ。


「でもなんで稲荷崎?あいつ九州だったろ?」


「推薦なんじゃねえの?」


「あー。それか。」


その言葉に全員納得する。


「でもあんなやつチームメイトにいたら絶対落ち着かねぇわ。」


「あれは絶対汗かいても臭くねえ人種。」


「まぁ、俺らは…。」


そこでなぜか3人とも生暖かい目で俺の方を見る。


「?なに?」


「「「俺らは及川くらいのイケメンがちょうどいいよな。」」」


そう言って3人はポンッと俺の肩を叩く。


「俺くらいのイケメンってなに!?てかなにその生暖かい目は!」


「いや、あれだよ、あれ。庶民はやっぱショートケーキより煎餅食ってる方がいいみたいな。」


「それそれ。煎餅の方が親しみやすいってやつ?」


マッキーとまっつんはいい感じに言っているが、それはつまり俺が煎餅ってことだよね!?


「俺は煎餅なの!?ねぇ、そう言ってるんだよね!?」


「ものの例えだろ。」


「どっちかって言ったら煎餅だって言ってるだけだろ。」


「いや、もうそれ煎餅って言ってるじゃん!」



俺はあまりの言われようにガクリと膝を落とす。


ポン


そんな俺の肩を誰かが叩く。


「岩ちゃん…………。」


顔をあげれば岩ちゃんがいた。

やっぱり幼馴染だもんね、岩ちゃんならそんなことねえぞって言ってくれるよね…!


期待のこもった目で岩ちゃんを見上げれば、岩ちゃんが一言俺にこう言った。









「煎餅もうめえぞ、及川。」









そういうことじゃないんだよ、岩ちゃん!!!!!

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設定タグ:ハイキュー , ユーリ!!!onICE , 稲荷崎   
作品ジャンル:アニメ
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あやぴよ(プロフ) - まる。さん» わぁー!本当ですか!嬉しいです!ユーリ!!! on ICE面白いですよね!暖かいコメントありがとうございます!これからも頑張ります!! (2020年4月1日 0時) (レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる。(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています!本当ありがとうございます!これからも頑張って下さい! (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやぴよ | 作成日時:2020年3月21日 0時

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