及川side ページ42
「ふんふふ〜ん♪」
「キメェ。」
吟味していいサポーターが買えたので今日の俺はご機嫌だ。
岩ちゃんの暴言も気にならない。
「あ、おーい、マッキー!まっつーん!」
コンビニの外にいる2人を見つけ、手を振る。
「遅かったな。」
「グズ川が早く決めねえからな。」
そうマッキーと岩ちゃんが話す中、まっつんが一人黙り込んでいる。
「まっつん、どうかしたの?」
「あー、こいつさっきからそこのイケメンをどっかで見た事あるとか言ってずっと考えてんだよ。」
「俺の事?」
「どう考えてもお前じゃねーよ、このクソ自意識過剰野郎。」
「前より酷くなってない!?」
「ほらあいつだよ。」とマッキーは少し離れたところにいる銀髪の男を指さす。その男はおにぎりを黙々と食べていた。
「さっき、もう1人居たんだけどな、また店に戻ってったんだよ。」
「確かにイケメンだな。しかも及川みたいな鼻につく感じじゃねえ。」
「ちょっと、どーゆーこと岩ちゃん!いくら及川さんがイケメンだからってそーゆー言い方は良くないと思うな!」
「俺が言ってんのはまさしくそーゆーところだろうが!」
俺たちがそう話していると近くを通った女子高生の会話が聞こえてきた。
「ねぇねぇ、あれって及川さんじゃない?青葉城西の!」
「え?あ、ほんとだー!やっぱかっこいいよねー!」
「ねー!」
ふふん。
「やっぱ俺って人気ありすぎて困っちゃうなぁー!」
「うぜえ。」
だが、その後の女子高生の会話で事態は変わる。
「え、でも待って!あそこの銀髪の人めっちゃイケメンじゃない!?」
「わ、ほんとだ!ちょーかっこいい!話しかけちゃう?」
「行っちゃう?」
なん…だと…!!
「及川負けたな。」
「ブフッ、ドンマイ及川。」
「そんなのありえない!及川さんの方がどう見たってイケメンなのに!!」
「言動は全然イケメンじゃねえな。」
女の子たちはそのまま銀髪野郎に声をかけに行く。
「すみませーん、おひとりですか?」
銀髪野郎は女の子たちをチラッと見るとまたおにぎりに目を戻し、「ちゃいますけど。」と言ってまた食べ始めた。
「あ、関西弁!関西の方なんですか〜?」
「…まぁ。」
「へ〜!なんで宮城来られたんですか〜?」
「…部活の合宿で。」
「部活!何部なんですか〜?」
「バレー部ですけど。」
「あ、思い出した、宮兄弟だわ。」
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あやぴよ(プロフ) - まる。さん» わぁー!本当ですか!嬉しいです!ユーリ!!! on ICE面白いですよね!暖かいコメントありがとうございます!これからも頑張ります!! (2020年4月1日 0時) (レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる。(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています!本当ありがとうございます!これからも頑張って下さい! (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやぴよ | 作成日時:2020年3月21日 0時