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練習終わり。
俺はまた、監督によばれた。
「今日はどやった?」
「はい、先輩たちにフォローしてもらったおかげで、白鳥沢におれの読みが通用したと思います。」
「せやなぁ。今日はお前さんの一人勝ちみたいな感じやったしなぁ。お前さんの武器が強豪にも通用すると証明されたわけや。」
「そうですね。…でも、あれは多分今日だけです。」
俺がそう言うと監督は少しニヤッとした。
「ほーお?なんでそう思うんや?」
「今日はこの3日間の観察の成果が出た上での読みが通用しました。でも公式戦は違います。1セット目だけの観察で全て読むのは不可能です。毎回こんなに上手くいくことはありえません。」
俺の中学の経験から分かる。俺の読みが通用しないやつもいるのだ。今日の天童さんのような直感タイプのやつや、気づいて実力でカバー出来るやつとか。
だが、これも俺の武器だ。
あるものを使わない手はない。
それで俺はこれに1セット使う価値があると思えるような使い方をずっと考えていたのだが、稲荷崎に来て一つだけ思いついたのだ。
「そうか。じゃあどうするんや?」
監督は面白そうに俺の答えを促す。
「これは俺が稲荷崎に来て思いついたことなんですけど、セッターと連携し、俺はサポートに回ることでかなり通用する武器になると思います。」
「ほお?セッターと、か?」
「はい。俺の今までの読みの使い方はほぼ奇襲です。
1セット目感覚調整からの2セット目で応用。3セット目で他の手札で引っ掻き回す。初見はいいですが、知られてしまえば対応されるのは目に見えてます。ただ、これは俺1人の場合です。でもこれからは1セット目の感覚調整を2セット目、3セット目もやろうと思います。」
「とゆうと?」
「今までは1セット目で読みの感覚調整をして守備に回っていたのを2セット目でその読みを使っていきなり攻撃を強化していました。その場合1セット目でかなり読むことが必要とされます。それをやめて、これからは2セットもしくは3セットかけて時間をかけて読むことで1セット目から俺も攻撃に入ろうと思います。」
「だが、そうなると読みの精度が落ちるんやないか?」
「最初はそうですが、2、3セットかけることで今までより更に精度をあげることが出来ます。あと、今までは俺1人で判断し、使っていた読みを、これからはセッターに判断してもらい、他のスパイカーやブロッカーにも使えるようになってもらいたいんです。」
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あやぴよ(プロフ) - まる。さん» わぁー!本当ですか!嬉しいです!ユーリ!!! on ICE面白いですよね!暖かいコメントありがとうございます!これからも頑張ります!! (2020年4月1日 0時) (レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる。(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています!本当ありがとうございます!これからも頑張って下さい! (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あやぴよ | 作成日時:2020年3月21日 0時