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瀬見side12 ページ32

「今日、あの稲荷崎の1年入ってくるみたいだな。」


向こうの監督に呼ばれているのが見える。


「へぇ〜!じゃあ今日はこの天童さんが妖精クンを攻略すると致しますかぁ!!!」


「簡単に言うなぁ…。」


獅音が天童の言葉に呆れたように言う。
でもこいつ自分で言うだけあって読みと鋭さだけは一流だもんな。



「若利くんもあいつとやるの今日初めてなんだよね!」


「ああ。公式戦で当たったことがなかったからな。」


「じゃあ若利くんの前に俺が潰しちゃお!」


「ほんとお前性格悪ぃな。」


「それ俺的に褒め言葉〜!!!」





上手くいくといいがな…。









試合開始。


俺たちはすぐに疑問が湧くこととなる。









タイムアウト時。


「あっれ〜、おかしいな〜。なぁ〜んで妖精クン全然出てこねぇの?」


「ほぼレシーブに徹してるよな。」


「周りも割とフォローしてるみたいだな。」


「じゃあなんで入ってきたんだ?」


ウイングスパイカーなはずだか、ほぼレシーバーと変わらない。


「ちょっと〜、打ってきてくれないと俺ブロックで叩き落とせないじゃ〜ん!」


「…スロースターターなのかもしれない。」


若利が天童の言葉に構わずそう言う。


「え〜、これからなんかやるってこと〜?」


「…さぁ。ただ、そうでないと、あいつを入れる意味は無い。だからそう思った。」



若利の簡潔な言葉は説得力がある。



「ちぇっ、じゃあもう少し待ってやるかぁ〜。」


「お前は妖精ばっか意識してっと足元掬われんぞ。」


「うげっ。英太くん言うようになったネ〜!」


それは褒めてんのか?
天童は「分かったよー。」と言いながら戻っていく。
若干期待が外れてテンションが下がっているようだ。









そうしてそのまま1セット目は俺たちが取った。




そして2セット目。


何かがおかしい。
稲荷崎がリードしたままジワジワと点差が開いていく。





監督がたまらずタイムアウトを取った。







「…さっきまで防戦一方だったあの稲荷崎の1年が2セット目では逆に積極的に打ってくるようになったな。」


監督の言葉に全員頷く。



「なぁ〜んか、読みは当たるのにブロック決まんないんだよねぇ、2セット目から。」


「……そういえば俺も2セット目からあんま調子出ねぇな。」


俺たちの言葉に皆なにか思い至ることがあるようで「確かに…。」と呟く。



そして不調の理由は分からないままタイムアウトを終えた。

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設定タグ:ハイキュー , ユーリ!!!onICE , 稲荷崎   
作品ジャンル:アニメ
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あやぴよ(プロフ) - まる。さん» わぁー!本当ですか!嬉しいです!ユーリ!!! on ICE面白いですよね!暖かいコメントありがとうございます!これからも頑張ります!! (2020年4月1日 0時) (レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる。(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています!本当ありがとうございます!これからも頑張って下さい! (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやぴよ | 作成日時:2020年3月21日 0時

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