練習試合 ページ31
合宿4日目。
合宿ももう明日で終わりだ。
長いようであっという間だった。
いつものように雑用をしていると、監督に呼ばれた。
「はい！なんでしょうか！」
「おー、ルカ。お前ちょっと試合入ってみいや。」
「は、はい！」
声がうわずってしまった。
今回の合宿はやはり2、3年メインで、1年は侑が数回入ったくらいなので、俺が呼ばれるとは思って無かったのだ。
「よ、よろしくお願いします！」
「お〜、ルカ入るんか〜！」
「緊張せんでもええで〜。」
「せやせや、俺らがフォローしたる！」
先輩たちは俺に優しい言葉をかけてくれる。
よし、先輩たちに負けないよう俺も頑張らねば…。
試合が始まる前に、監督の話を聞く。
「今日はルカ入れるが、お前らも知っとるかもしれんけどこいつはスロースターターや。1セット目はほぼ居るだけになるかもしれへん。でも、お前この3日間で白鳥沢の選手の観察ちゃーんとしてきたんやろ？」
監督がニヤッと笑ってそう言う。気づいてたのか…。
「…はい！」
「だったらええ。ほんとはあんま出さへん方がええのかもしれんけどお前の力が白鳥沢みたいな強豪でどれだけ通用すんのか俺も見てみたいんや。ということで、1セット目はルカのカバーなるべく頼むな。」
「「「「うす！！」」」」
「…よし、ルカ、お前の実力白鳥沢のヤツらに見せつけてやりいや。」
「はい！」
「お、妖精クン来たねぇ！まぁ、でもこの天童さんがぶっ潰しちゃうけどねん！！」
「お手柔らかにお願いします！」
「この子前々から思ってたけど全然嫌味通じないヨネ！！！」
試合が始まる。
この3日かなりの時間白鳥沢の選手の観察をしてきた。だからいつもよりはやりやすいと思う。
俺のジャンプに隠れたもう1つの武器。
こいつの精度をもっとあげなければ。
今回は3日も猶予があったが、公式戦は違う。
1セット目だけで多くを見なければならない。
無茶なことは重々承知だ。
それでも出来る可能性があるのならやるに決まってる。
俺が人に何かで劣っている時、それを補う何かは絶対に必要でそれはいくつあっても足りない気がする。
だからやるんだ。
まだまだ完璧には程遠いけれど、白鳥沢にどこまで通用するのか、俺も知りたい。
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あやぴよ(プロフ) - まる｡さん» わぁー！本当ですか！嬉しいです！ユーリ!!! on ICE面白いですよね！暖かいコメントありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2020年4月1日 0時) (
レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる｡(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています！本当ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぴよ | 作成日時：2020年3月21日 0時
