瀬見side6 ページ16
「……あぁ、ごめん。つい興奮しちゃって…。」
申し訳なさそうな顔をして、ロシアの妖精はまた話し始める。
「んで、さっきの話の続きな。白布はなんていうか昨日と今日見た限りだと自分の自己主張はしない感じに見える。さっきも言ったようにエースを最大限引き立たせるタイプ。でもだからといってお前の自己主張を捨てることはないんじゃない？お前は��どうだ、うちのエースを見よ！��って感じのお前なりの自己主張してけばいいと思うけど、俺は。」
白布はその言葉にハッとした表情を見せた。
やっとどういう意味か分かったようだ。
そしてしばらくした後、ポツポツと話し始めた。
「…俺、今まで自分がスポーツ推薦じゃないからとか余計なこと考えてチームのこととか二の次にしてた。考えてるふりしてた。だから昨日も今日も練習はミスばっかりでなんでだろうってずっと考えてた。そんなの当たり前なのにな。でもお前らとやった時だけは調子が良かった。ずっとその事でなにが違うのか考えてたけど、今やっと分かった。同じ立場でやってたからだ。俺は試合のとき俺の余計な考えで自分のチームを下げていた。だけど、お前らとやった時はそんなこと考えてなかったから、夢中でやれた。夢中でやればやるほど負ければ悔しいって気持ちになる。今日それを実感した。」
普段の白布じゃ考えられないような素直さだ。
「…賢二郎が本音言うなんてほんと珍しいネ…。」
「いつもこうだったらかァいいのにな。」
「白布は何だかんだ器用に見えても不器用だからね。」
「こうやってすぐ1人で抱え込むからなぁー。」
「あぁ、そうだな。」
よっぽどあいつの言葉が心に響いたようだ。
そして白布の本音を聞いたあいつらは、
「じゃあ、今日から自信持て！なんてったって、お前はウシワカにトス上げてるんだぞ！ウシワカだってお前のトスがなけりゃスパイク打てないんだから、もっと誇れ！侑だったら偉そうにふんぞり返ってるぞ！」
「極論すぎ。笑 でも白布のトス俺は好きだよ。スパイカーのこと1番に考えてるって感じのトスだからね。侑は俺らのこと操り人形かなんかだと思ってるからすぐ打点上げてくるし。まぁ、あいつもあいつでそれが打ちやすいからムカつくんだけど。」
と言って、白布の肩に腕を回す。
いつもなら嫌がりそうなのに今日はそんな素振りは見られない。
呆れたような顔をしているが、むしろどことなく嬉しそうだ。
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あやぴよ(プロフ) - まる｡さん» わぁー！本当ですか！嬉しいです！ユーリ!!! on ICE面白いですよね！暖かいコメントありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2020年4月1日 0時) (
レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる｡(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています！本当ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぴよ | 作成日時：2020年3月21日 0時
