瀬見side3 ページ13
試合ではスーパープレーが繰り広げられていた。
「おい、サム！なんや今のブロックは！昨日も言うたやろ！コースきっちり締めろ言うとんねん！何遍言われれば分かるんじゃボケ！」
「言われんくても分かっとるわ！今のはちょっとミスっただけやアホ！！」
……ものすごい罵倒も繰り広げられている。
「……え〜、今の割と締めてた気がするけど、あれでもダメなの？」
「…だよな。あれ抜かれるとか普通思わないだろ。」
「…あの黒髪の無気力そうなやつ、多分打つ寸前でコースを変えたな。」
「まじか、やっばいな。」
向こうの双子チームは絶妙なタイミングのコンビ具合を見せつけ、点をもぎ取っていく。もう1人のやつもそれなりに上手く、双子のバランスを損なわず、支える感じだ。
それに対して白布のチームはと言えば…
ポーンッ
「ナイスレシーブ！」
「角名！」
ドパンッ
「……なんていうか、全然乱れないねぇ。」
「あぁ、基本的に来たボールをロシアの妖精がレシーブして、それを白布が繋げて、最後にあのブロッカーが決めるって感じだ。」
「でもそれが成り立つのはあのレシーブがあるからだ。常にどこにボールが来るか分かってるように見えるな。」
「でもあいつウイングスパイカーだろ？そんなレシーブ上手いならレシーバーの方が良いんじゃねえか？」
「…いや。」
すると今まで黙って試合の様子を見ていた若利が言葉を発した。
「あいつがロシアの妖精と呼ばれるのは、あいつのスパイクにある。滅多にやることはないが、俺も1度だけ、公式戦で見た事がある。とても美しいフォームだった。まるで妖精のようだと言われたことでその名が付いたはずだ。」
「……へぇ〜、自分にしか興味なさげな若利君にそこまで言わせるってあいつ、何者？」
天童はロシアの妖精のことをよく知らないようで、面白そうに眺めている。
「そういえば、ロシアの妖精って名前はあと一つ由来があったよな？」
「そうなのか？俺はてっきり見た目からだと思っていたが。」
「俺も。」
獅音の言葉に隼人も頷く。
「若利、覚えてるか？」
「ああ、確かあいつの弟がそう呼ばれているからと聞いたことがある。」
弟？なんで弟……、、、、
「あ！？ああああ！！！んぐっ！モゴモゴ！」
「ちょっ、英太君うるっさいよ！何急に！」
叫んだ俺の口を慌てたように天童が塞ぐ。
「あいつの弟ってユーリ・プリセツキーか！？」
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あやぴよ(プロフ) - まる｡さん» わぁー！本当ですか！嬉しいです！ユーリ!!! on ICE面白いですよね！暖かいコメントありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2020年4月1日 0時) (
レス) id: c6e79c7a65 (このIDを非表示/違反報告)
まる｡(プロフ) - この作品を見てからユーリ!!! on ICEに興味を持ち今日イッキ見してどハマりしました。こんなにいい出会いをもたらしてくれたこの作品と主さんに感謝しています！本当ありがとうございます！これからも頑張って下さい！ (2020年3月31日 22時) (レス) id: 2b9bd48e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぴよ | 作成日時：2020年3月21日 0時
