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真黒side
「お館様におかれましても御壮健で何よりです、益々のご多幸を切にお祈り申し上げます!」??
「ありがとう杏寿郎。今日はしのぶ、杏寿郎、天元を呼んだのは縄で繋がれているあの人についてだ。」産屋敷
お舘様?が指をこちらに指す。男士たちが身構える。
『やめろお前たち。…私は審神者の櫻真黒。訳あって真名は言えません。こちらは私の男士たちの薬研藤四郎、不動行光、にっかり青江、加州清光、髭切、江雪左文字と申します。』
「御丁寧にありがとう。私は産屋敷耀哉、
「君たちは見慣れない格好だけれど、何処から来たんだい?」産屋敷
『時は西暦22■■年。完全に鬼が居なくなった時代からやって来ました。』
「「「!!?」」」しのぶ/杏寿郎/天元
「そうか、鬼舞辻は滅殺されたんだね。」産屋敷
『はい。確かにこの時代で、ですがね。鬼舞辻を滅殺することを阻止しようとする輩がいるもので、それを倒すことが私たちの目的でございます。』
「質問、いいかな?」産屋敷
『どうぞ。』
「どうして君の男士たちは鬼を斬れたのかな?」産屋敷
『髭切は昔、鬼を斬ってから鬼切丸と名付けられました。それで鬼を斬れたのでしょう。他の5振りは分かりません。恐らく、日輪刀と同じ玉鋼が
俺は青江と薬研の方を見て『薬研を貫いた短刀も幽霊斬りもとい石塔斬りですら切れるのですから』とにっかりと笑った。薬研は苦笑い、青江も「ふふふふふっ」と小声で笑った。
「最後にもうひとつ。君はどうして男士を“何人”ではなく“何振り”と呼ぶのかな?」産屋敷
『彼らは刀の付喪神、刀剣男士です。1本2本ではなく、1振り2振りと数えた方が良いと教えられていたので、詳しいことは分かりません。』
「なるほど、そういう事か。」産屋敷
何かを理解したらしい。
『そろそろ縄を解いて欲しいのですが。』
「わかった。しのぶ、解いてあげなさい。」産屋敷
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作者名:ゆずしー | 作成日時:2020年1月13日 14時