008.古典的なイヤガラセ ページ8
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「なしたん?皆さんそんな怖い顔して。」
私は頭が鈍いわけでも察しが悪いわけでもないのでこの状況をしかと理解している。
今までにこういうのが無かった訳では無いし
別に嫌いじゃない。
むしろこういうの好き。
目の前に並ぶ数人の女子。
髪の毛キツめに巻いてたり、スカート短く折ったり。
パッと見カースト上位のいつも油汚れみたく
宮侑の周りにこびりついてる女子たちだ。
「しらばっくれんなや。侑くんのブレザーや。
あれどないしたん?どんな方法で盗んだん?
ホンッマやること小汚いわ、メギツネ!」
「んー、誘おうとしたらな.......ブラ見ただけで照れてまうんよ?あつむくんて。」
可愛いとこあるやろ?なんて笑ってみせるとリーダー格のような女子が私の制服のシャツにつかみかかってきた。
「アンタのその澄まし顔、ぐちゃぐちゃにしたろか.......?」
「ひゃー、怖いわぁ.......。」
なーんて、ちっともそんなこと思ってない。
ケラケラ笑って見せて、さらに挑発。
「でもなぁ、商売道具やから堪忍な。」
単純な子はこれだから楽しい。
顔真っ赤にして怒り出した女の子たち。
「幾らあたしら馬鹿にしたら気ぃ済むねん!
二度とそんな口聞けへんようにしたるわ」
「そのちっちゃいおツムで考えた作戦
楽しみにしとるわぁ、ふふ」
更に挑発を塗り重ねれば顔を真っ赤にした女の子は「行くで」と行ってしまって取り巻きたちも怒りながら去っていった。
1人残された体育館裏に、
左に視線を移す。
多分まだいるはずのある人物に声をかける。
「見とんのなら助けてや。少女漫画みたいに。
女の子はそーゆーんが好みなんやで。」
「バレとったん?」
「バレバレや。何しに来たん?」
「おもろいモン見れるかなぁ思うて」
「ふふ、人格ポンコツやな。」
「自分に言われた無いわ」
サラサラと私の髪を少し揺すって
木々の葉が擦れる音が響く。
壁に背を預けてしゃがむ、私の隣に座った宮侑に私は尋ねた。
「なぁ」
「なんや」
「私ってほんま愛されとらんのやなぁ」
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クラウンメロンパン - この作品めちゃめちゃ好きです!もうスナがイケメンヤバイ!!更新頑張ってください!(私も小説書いています!クラウンメロンパンと言う作者です!) (2020年5月25日 2時) (レス) id: 6658eed2dd (このIDを非表示/違反報告)
siriusu(プロフ) - 正直、ガキが〜だからみたいな感じでいってる方がちょっと子供っぽいし、印象悪いです,,,しゃーないって思ってるんだったら書かなくていいのでは,,?私は貴方の小説が好きで読んでいるのにこーゆう文章があるとちょっと気分が落ちます,, (2020年5月25日 0時) (レス) id: f8b39e970f (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 追記:削がれました…読者様に"小説を読ませて貰ってる側"とまでは言えませんが、少なくとも"作者が一生懸命書いた文章を自分は読んでいるんだ”という意識を持って頂きたいですよね…長々と失礼しましたm(_ _)m (2020年5月25日 0時) (レス) id: a52b0958ee (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読ませて頂いております!p20の言葉、もの凄く共感できました!私も以前作っていた作品で、まだ2、3票しか入っていない状態で低評価を押されてしまった経験があります…その作品は既に消してしまったのですが、かなり書く気を (2020年5月25日 0時) (レス) id: a52b0958ee (このIDを非表示/違反報告)
やな(プロフ) - 三角関係だいすきです! (2020年5月9日 0時) (レス) id: 93f140e425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやこ | 作者ホームページ:http://uranai.
作成日時:2020年3月26日 21時