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「あと一人なんやろ？俺にしとき？」
「えぇ.......」
私北さんがええよ、とグズる私に
しゃーなし、と言う治。
「チョコアイス奢ったるで」
「よっしゃ治クン腕ぇ広げよか」
「おい待てや！！」
「「なん？」」
「なん？じゃないねん！！」
「私はアイスもらえんし罰ゲーム終わるし
治は.......何がええんか知らんけど。
まぁWinWinやんけ。なぁ？」
「おん」
治にそう振るとコクリと頷いた。
「しかも侑より治のほうが安心するで私」
「どーゆーこっちゃ」
「侑より落ち着いた感じ、堪らんねん」
「変わらんやろ」
「なんか違うねんな。」
「らしいで。」
そう言って侑の方をどんまい、とでも言うかのようにポンポンと叩いた治に侑がキレて、またいつも通り喧嘩がぼっ発する。
「あーもー.......しゃーないなぁ」
グチグチ言い合いをする2人に向かって行き、私は同時にガバッと抱きついた。
驚きでか固まる双子。
これはこれでおもしろい。
「ほんまおかーさん取り合う幼稚園児みたいやなぁ、あんたら2人。」
しし、と笑うと私は「チョコアイス2個やり〜」とそのまま離れて駆け足で教室へ帰っていった。
何を隠そう何気私が1番恥ずかしかったからだ。
──────
「顔あっか」
「バッカ、撮んなや」
「数年後あげたろ。
『バレー日本代表、宮選手の赤面』
とかテキトーにタイトルつけて。」
「ふざけんな」
─3年引退後の喧嘩仲裁方法の確保。
結果:お互いバレないように照れた。
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作者名：みやこ
| 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2020年3月12日 16時
