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「そんで？どないすんねん」
昼休み、空き教室。
スカートにもかかわらず大胆に足を組んで座る私、に入った侑。
もぐもぐとおにぎりを食している。
私もとりあえず食べよう、と手を合わせていただきます、と言った。
「一生このままやったらどないしよ.......。
私.......、侑やん。」
「せやな、俺もお前や。」
「やだ！！！いやだい！！
私は北さんとこ嫁ぐって決めとんの！！
永久就職して北Aになるんだい！！」
「俺の姿でそれやんなや！！キモいわ！！」
「あー、本人の目の前でやったる」
「ふざっけんなや！万が一戻った時の
リスク考えろや！！」
「お前はリスクも考えんと
血祭り豪語したけどな」
「あれは元はと言えばお前が誤解を
招くような発言したからやろ！？」
「やめや、やめ。一生戻れんわこんなん。」
「せや、一旦休戦。」
切り替えるために紙パックのジュースを
少し口に含んだ。
「戻る方法.......か。」
「少女マンガお決まりのちゅー？」
「バッ、はっ、はぁ！？」
「あれ、侑くん照れてます？」
「て、照れとらんわ馬鹿」
「でも複雑よな、初キスの相手 自分やぞ」
「.......却下」
他になんか案あるん？と尋ねれば「せや」
となにか思いついたのか声をあげた侑。
「階段から落ちる！」
「場合によっては重体だわ」
「えー.......じゃあどないすんねん」
うーん.......と数分考えても全く
これといった解決は浮かばず。
「ちゅーしてみる？」
「俺の顔でそれ言わんで欲しかったわそれ.......」
「想像したら鳥肌立ってきた」
「おい泣くぞ」
ほら、見て、と腕を見せるとふざけんなと言わんばかりに思い切り ベチン、と顔面ぶっ叩かれた。
「そんで？どないすんの」
「.......物は試し、やろ」
「じゃあ、目、つぶって」
「お、おう。おっしゃこい。」
緊張と、複雑な気持ちでゆっくり
自分の顔に近づける。
近づくたびにやっぱ自分の顔綺麗だわーとかどうでもいいこと思考してかき消そうとする。
残り数センチ、というところで
バタン！
と後ろのドアが開いた音がした。
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作者名：みやこ
| 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2020年3月12日 16時
