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赤葦京治
「わー！！けーじ！！！！」
「久しぶり、A」
春高、開会式当日。
侑と治に挟まれて並んで歩いていたところ
彼氏様を見つけ、超特急で彼に抱きついた。
最初は驚いた様子の彼だったが
私の姿を見るなり頭を撫でてくれた。
昨夜は、会えるかなぁなんて宿舎でニヤニヤと
メッセージのやりとりをしていた。
赤葦京治。
私のかっこいい彼氏様に会えるかもしれない、
なんて淡い期待を抱いて。
合同合宿でなんやかんやあって仲良くなり、遠距離恋愛にまで発展した現在。
長期休みに1度私が東京にドッキリで会いに来たっきり、会っていなかった。
そんな恋焦がれる彼氏様が今、目の前に。
「なんや久しぶり過ぎて緊張すんなぁ....！」
「髪伸びたね」
「ロングすきやってきいてん。黒尾さんに。」
「ﾊｧ、あの人は.......」
どないしたん？と顔を覗き込めば
何でもないよ、とふわりと笑う。
「例の双子は相変わらず？」
「見ての通り.......」
視線だけちらりと双子に移した京治は
思わず苦笑、と言った感じで笑う。
「じっとしてて」
「.......？おん」
それだけ言うと京治は私のおでこに
優しく唇を押し付けた。
───────
「え、あ、.......っ」
「はは、真っ赤」
「もー.......ずるいわ.......」
「あっちもあっちで大炎上みたいだけどね」
そのとき、京治が威嚇するように双子に視線を移してニヤリと口角をあげていたことを私は知らない。
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作者名：みやこ
| 作者ホームページ：http://uranai.
作成日時：2020年3月12日 16時
