【HQ!!】誰かこのセクハラツインズをどうにかしてくださいⅡ (ページ12)

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そして時間は1番初めに遡る。

まだ覚醒しきっていない頭。
うまく働かない。

でも目の前には北さんの整った顔と真っ白の我が家の天井。

押し倒されているこの状況。

心臓は今までにないくらいバクバクと音を上げて血液を循環させている。

この先輩はいくら私の心臓をもて遊べば気が済むんだ。

今日1日で何回寿命縮まったことか。

「き、たさん.......？」

「ッ.......あんま煽んなや。
勘違いしてまうやろ。」

「わ、わたしなんかしました.......？」

「お前は.......その無自覚なんとかせぇ」

はぁ、とため息をついた北さんは
私の首筋に顔を埋めた。

いつもと纏う雰囲気が違う北さんに
怖くなって目をギュッと瞑る。

少ししてチクッとした痛みが走り、
「スマン」とだけ呟いて離れてくれた。

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───

先程の愚行の引き金となった出来事を
フカフカの布団の中で思い出す。

ゆさゆさと肩を揺すると眠そうに欠伸をしたA。

『寝んなら布団で.......』

『北さん』

『すき.......』

細められた目。またとじかけている。
その前に

──ドンッ。

感情の、本能の赴くまま
このズルい後輩を押し倒した。

「(目に涙溜めてあんなこと言われたら
誰だって手ぇ出してまうやろ.......)」

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