可愛い坊やは罪な男 ページ9
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「あの歌詞好きだよ」
『なんて?』
ドライヤーの音で聞こえないのか顔を顰めて鏡越しに聞いてくる
「あ!の!歌!詞!」
「す!き!だ!よ!」
『┐(´-д-`)┌』
この可愛い坊や、馬鹿にしてるわ
『終わったぞ』
「ん、ありがと」
『なんて言ってた?』
「あの歌詞好きだよって言ってた」
『あー、分からなかったわ』
嘘つき、ちょっとニヤケてたくせに
少しドライヤーにあたって暑くなった身体を外で冷やす。秋風にあたり、空には星が浮かんでいた。
いつの間にかコーラを持った短パンTシャツの男の子が横に並ぶ
「私、思ってる以上にうーたんのこと大好きなんだよ」
『知ってる』
「顔に出てるんでしょ?笑 初めて会った時は私が思ってるだけで良いやと思ってたんだけど笑」
『ん』
「意外にロマンチックだったり、カップルらしいことしてくれたり、うーたんに不満が出来たことなんて無いかもしれない」
「これからも好きだよ」
本国の部屋にある歌詞ノートにはボロボロに描き綴られていた今日の歌詞
一つ一つの言葉に命を吹き込むように書くSEVENTEENのボボ ウジさん?
『俺も』
ロマンチックとか柄にもないこと言うなよって毎回怒るけど本当に。無意識でやってたら尚更罪だよね。
『あれ、お前に向けた歌詞だから』
好きにさせる要素がありすぎませんか
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Twitter@miyakol7
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作者名:都 | 作成日時:2023年3月22日 0時