過去6 ページ30
no-side
更に1年後ーー
Aは8歳になった。
チャキ。
A｢この刀は…？｣
春乃｢私のお父さん…、Aのおじいちゃんがね、Aに持って欲しいって。｣
刀身も、鍔も、鞘も、全てが真っ黒の刀だ。
春乃｢おじいちゃんね、刀の所持権を国から許可貰ってるの。だからこの刀は持ってても銃刀法違反にはならない。｣
A｢じゅうと…？ん…？｣
春乃｢あはは。まだちょっと難しかったね。…ま、それでね、“個性”を使わなくても自分で身を守れた方が良いかなと思って。｣
A｢！｣
春乃｢刀の扱い方はおじいちゃんに習ってさ。強くなれると思うよ。どうかな？｣
A｢…うん。私は…強くなるよ。強くなって…オールマイトみたいに、父さんみたいに、皆を救けられる…“ヒーロー”になるよ。｣
春乃｢！…本当に？良いの？｣
A｢うん。決めたよ。｣
ニコッ。
春乃｢そう…！頑張ってね、A！｣
A｢うん！｣
ようやく雨は…止みそうだ。
Aside
春乃｢これが…私の知ってる全てだよ。｣
A｢……そっか。｣
私は…家族に愛されていなかった。
けど……
A｢ありがとう、“母さん”。私は…“母さん”と“父さん”に出会って幸せだよ。もちろん今も。二人は私が一番欲しかった…“愛”をくれた。誰がなんと言おうと…私の両親は…二人だよ。｣
春乃｢っ…！A…！｣
ぎゅっ。
母さんは私に抱きつく。
A｢ありがとう…。｣
ガタタッ。
A･春乃｢！？｣
切島｢いって〜……あ。｣
緑谷｢ば、バレちゃったね…。｣
A｢切島！緑谷！｣
何でここに…。
轟｢皆いるぞ。｣
ゾロゾロ。
A｢うわ…！え、全員いるし！｣
あ、爆豪は居ない。
というか…
A｢いつから聞いてた？｣
轟｢初めから。｣
バッ。
飯田｢申し訳ありません！櫻間くんのお母様！！盗み聞きするつもりは無かったのですが…！｣
春乃｢わっ…！え、えぇ…！｣
上鳴｢つい聞き入っちまった。｣
麗日｢ビックリしたよお…Aちゃんにそんな過去あったなんて…。｣
A｢……。｣
そりゃ…引くよね。いくら私に記憶が無いとはいえ人を…家族を殺してるんだから。
芦戸｢ビックリしたし信じられないけど…Aのこと知れて良かった！｣
A｢……え？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 400人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻央 - 夢主のお父さんの名前、私のお父さんと一緒でビックリしました！なんだか運命を感じます！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 2c49d42b1f (このIDを非表示/違反報告)
さー(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！更新頑張ってください！待ってます！ (2021年9月10日 20時) (レス) id: 5223f4fba9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：嶺真 | 作成日時：2021年9月6日 19時
