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no-side
ザァァァァ。
A｢父さん…！父さん！！｣
春乃｢うっ！うぅ…！！信司さん！｣
太陽は隠れ、どしゃ降りの雨の日だった。
信司は殉職した。Aがまだ7歳の頃だった。家族で過ごして1年しか経っていなかった。
街中で暴れていた液状化の“個性”をもったヴィラン。それが信司に取り憑いた。信司は何とか自我を保っていたが、ヴィランは信司から離れようとしなかった。
このままでは街に、市民に、被害が広がると考えた信司は、他のヒーローに、自分ごとヴィランを倒せと言った。
塚内｢…ヒーロー達も苦渋の決断でした。｣
ジーニスト｢救えなかった…。申し訳ない…。何と謝ればいいのか…。｣
エッジショット｢我々の力不足…！｣
春乃｢ええ…分かってます…。信司さんは自分より…他の人を心配する人だって…！｣
ザァァァァ。
A｢…父さん……。まだ…一緒に居たかったよ…。一緒に生きて…！欲しかった…！｣
春乃｢A…！｣
ザッ。
？｢塚内さん、ヴィランは捕まえました。｣
塚内｢ああ…。君が駆けつけてくれて助かったよ。“イレイザー”。｣
イレイザー｢いえ…。その子は…｣
塚内｢信司くんの子だ。｣
イレイザー｢…そうですか。｣
A｢うぅ…。｣
ザァァァァ。
雨は、降り続けた。
信司の死から2週間後ーー
信司の葬式が行われた。沢山のヒーロー達が駆け付けた。
Aは幼心ながらに、信司のヒーローとしての偉大さと、父としての大きさを噛み締めた。
A｢…ありがとう、父さん。私に…“家族”を、“父さん”という存在をくれて。……ありがとう。｣
涙がこぼれた。それでも…父は戻ってこない。なら…父が言った通り、未来を進むしかない。
Aはそう…心に留めた。
マイク｢…信司さんの子、強いな。｣
イレイザー｢……ああ。｣
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麻央 - 夢主のお父さんの名前、私のお父さんと一緒でビックリしました！なんだか運命を感じます！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 2c49d42b1f (このIDを非表示/違反報告)
さー(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！更新頑張ってください！待ってます！ (2021年9月10日 20時) (レス) id: 5223f4fba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2021年9月6日 19時
