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no-side
ガラッ。
｢や、Aちゃん。元気かい？｣
A｢……おじ、さん。おばさん。｣
入院しているAの元に、毎日顔を出す二人がいた。
櫻間 信司(さくらま しんじ)
櫻間 春乃(さくらま はるの)
信司は冥の兄にあたる。
つまりこの二人はAにとってのおじとおばである。
春乃｢ほら！色々お菓子買ってきたから食べよ！｣
A｢…いらない。｣
信司｢食べないと成長しないぞ〜？｣
ニコニコ。
春乃｢ちょっと信司さん！変な絡みするのやめなよ！Aちゃん困るでしょ！｣
信司｢え〜？そんな事ないだろ〜。ほらほら〜。｣
A｢……二人は、毎日、楽しそうだね。｣
信司･春乃｢！｣
A｢わたしは、何のために生きてるのか分からない。生きてても、何も感じない。何もない。｣
春乃｢Aちゃん…。｣
信司｢…その事でね。Aちゃんに提案があるんだけど…｣
A｢？｣
春乃｢私たちの…“家族”にならない？｣
A｢えっ…？｣
信司｢君が良ければ…“養子”として、僕らの家族に迎え入れたいんだ。冥の事…僕らにも責任がある。その贖罪も込めて…。｣
A｢“メイ”…？｣
信司･春乃｢……。｣
ニコッ。
信司｢僕らが君の“家族”になる。今まで君は辛い想いをし過ぎている。｣
春乃｢私たちに…あなたを“愛する”権利を貰えないかしら…？あなたと共に生きて過ごしていく未来を…。｣
A｢っ……！良いの、かなあ…！何もないわたしが…！生きてて…！｣
ぎゅっ。
信司と春乃はAを抱き締めた。
信司｢君に生きて欲しい。僕らと一緒に…。｣
春乃｢過去は変えられない。けど…これからの未来は無限に広がっているんだよ。｣
信司｢少しずつでいい。失った時間を取り戻していこう。僕ら家族三人で。｣
ニコッ。
A｢！……うん…っ…！｣
そして夜神Aは消えた。
新しく櫻間Aとして人生を歩み始めた。
家族三人の暮らしは毎日が楽しかった。知らなかったことを知り、新しいことを発見し、成長した。
Aにとって、信司と春乃はかけがえのない存在となっていた。二人がAの世界を変えてくれた。太陽のような存在だった。
しかし…………
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麻央 - 夢主のお父さんの名前、私のお父さんと一緒でビックリしました！なんだか運命を感じます！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 2c49d42b1f (このIDを非表示/違反報告)
さー(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！更新頑張ってください！待ってます！ (2021年9月10日 20時) (レス) id: 5223f4fba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2021年9月6日 19時
