神野事件5 ページ23
Aside
ズキンッ。
A｢痛っ……！｣
まずい…。思ったより重傷かも…。
けど…合流しなきゃ…！緑谷達は駅前だよね。
焦ってテキトーな方向に跳んじゃったからイマイチここがどこかも分かってないし…。
タタッ。
相澤｢櫻間！！｣
A｢！え……？な、何でここに…｣
ぎゅうっ。
A｢っ！？｣
突然相澤先生が現れたと思ったら抱き締められた。
A｢せんせ…ちょ…！｣
相澤｢無事で良かった…。俺がどれだけ心配したと思ってんだ…。｣
A｢！ご、ごめんなさい…。いっ…！｣
ズキンッ。
相澤｢！｣
パッ。
相澤｢怪我してんのか…！済まない。右腕と…脚か？｣
A｢あ、はい…。｣
グッ。
A｢コレは恥ずかしいですって…！｣
相澤｢良いから黙ってろ。｣
先生にお姫様抱っこされた。
相澤｢ゆっくり休め。｣
緑谷side
一夜明け、世間は騒然としていた。
あのあと僕らは轟くん達と合流し、かっちゃんを警察に送り届けた。
かっちゃんは静かだった。
櫻間さんはどうやら相澤先生が見つけて病院に連れていったみたいだ。右腕の怪我、そして離脱の際に使った両脚の治療のため、入院している。
そして半日以上をかけて、僕らは家路を辿った。
Aside
『君は…人体実験のモルモットなのだから。』
『君はその力で“家族”を殺めているだろう。』
ドクンッ。
A｢っ！！！｣
バッ。
A｢っは、はっ…！……またこの夢…か。｣
いや、夢じゃない。私の…“記憶”か。
右腕と脚の治療のため、入院してから3日経った。毎日この“記憶”を見る。そして目の前が暗くなって飛び起きる。
AFOと相対してから…私は私がわからなくなっている。
ガラッ。
轟｢ん。起きてたか。｣
A｢轟！今日も来てくれたの？｣
轟｢ああ。これ見舞い品。何が良いか良く分かんねえから色々買ってきた。｣
A｢え、まじ！ありがとう！｣
私が入院してから、轟は毎日見舞いに来てくれる。緑谷や切島達、他のクラスメイトも空いた時間には来てくれる。
どうやら今回私が入院してることに、罪悪感を覚えてるらしい。
もっと力があれば、あの場から私を連れ出せたんじゃないか…って。
そんな事しなくても、充分救われてるのに。
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麻央 - 夢主のお父さんの名前、私のお父さんと一緒でビックリしました！なんだか運命を感じます！ (2021年9月11日 21時) (
レス) id: 2c49d42b1f (このIDを非表示/違反報告)
さー(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！更新頑張ってください！待ってます！ (2021年9月10日 20時) (レス) id: 5223f4fba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2021年9月6日 19時
