孤独 ページ29
Aside
私は病室で1人になった。
…いや。もうこれからずっと…私は独りなんだ。
ザァァッ。
開いた窓から風が入ってくる。
ヒラッ。
風に揺られて、1枚の葉っぱが私の手の上に落ちた。
A｢……。｣
荼毘｢随分なツラじゃねぇか。ははっ！｣
A｢！？…荼毘…！｣
窓に腰掛けていたのはヴィラン連合の荼毘だった。何でここに…。
いや、それよりも…！
コイツが…脳無をあの場に放たなければ母さんは…！
A｢おまえのせいで…！母さんは…！｣
ゴォォッ。
荼毘｢おっと！おいおい！いきなり黒炎ぶっぱなすんじゃねぇよ。この病院が燃えちまったらどうすんだ？｣
A｢ちっ…！｣
荼毘｢…はっ！見ないうちに随分と雰囲気が変わったな。今のお前の“瞳”は俺達と同じだ。｣
A｢黙れ！｣
キィンッ。ズズッ。
手に持っていた葉っぱが成長して、樹となった。
荼毘｢完全に覚醒したみたいだな。そりゃ夜神冥が固執するわけだ。｣
A｢おまえのせいで…！｣
荼毘｢聞こえてねえってか。…1つ、言わせてもらうぜ。櫻間春乃が死んだのは俺のせいじゃねえ。……お前のせいだろ？｣
A｢！何…？｣
荼毘｢あの場で、1番近くに居たのは誰だ？櫻間春乃は誰を守るために攻撃をくらった？誰が、殺した？｣
A｢っ……！｣
荼毘｢他でもない、お前だろ。お前が守れば良かっただけだ。｣
私の…せい……。
母さんは……私が…。
荼毘｢まあ俺にとっちゃどうでもいい事なんだがな。ほらよ。｣
ポスッ。
荼毘は私の方へ封筒を渡した。
A｢これは…｣
荼毘｢お前が知りたい事が書いてある。俺はそれを渡せと頼まれただけだ。まあ…早めに見た方がお前の為になると思うぜ？｣
A｢……。｣
荼毘｢じゃあな。夜神A。｣
ピクッ。
A｢その名前で…呼ぶな…！！｣
ゴォォッ。
荼毘｢ふん…！お前の本当の名前だろうが。｣
ゴボッ。バシャッ。
消えた…。…くそっ…。
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
