陰2 ページ28
Aside
A｢母さん…！何処にいるの！｣
看護師｢櫻間さん！？いつの間に意識が…。というか！アナタは絶対安静なんです！勝手に病室から出ないで下さい！｣
A｢母さんは！？母さんはどこですか！？｣
看護師｢えっ…。｣
A｢母さ…っごほ…！ごほ…！｣
スタスタ。
ホークス｢サクラちゃん。｣
看護師｢あっ、ホークス…！｣
A｢ホークス…。｣
ホークス｢看護師のお姉さん。サクラちゃんは俺が面倒見ます。さ、病室戻るよ。｣
ガシッ。
A｢ホークス…！母さん…母さんは…！？｣
ホークス｢…。病室で説明するよ。君の意識が無かった時のこと、全部。｣
A｢…。｣
そして私は全てを聞いた。
ホークスは淡々と説明していた。
今回の事件で出た死者は1人だけだそうだ。
その唯一の死者が…母さん。
何で…何でよりによって…母さんなんだろうか。
おじいちゃんが亡くなって、母さんまで逝ってしまったら…私は…。
ホークス｢俺が守るべき人だった。守らなきゃいけなかった。ヒーローとして。あの場にいたのに救うことが出来なかった。謝っても意味ないことは分かってる。それでも……ごめん…サクラちゃん。｣
A｢……。｣
コンコン。ガラッ。
オールマイト｢失礼するよ。…櫻間少女！｣
リカバリーガール｢意識が戻ってたのかい。何よりだよ。｣
ホークス｢！｣
A｢…オールマイト…、リカバリーガール…。｣
オールマイト｢ニュースで知ったよ。…君の母親が亡くなったと…。｣
A｢……。｣
オールマイト｢…辛いのは分かる。けど…！前を向いて…｣
A｢…分かる？何が…何が分かるって言うんですか…！｣
オールマイト･リカバリーガール｢！｣
ホークス｢サクラちゃ…｣
A｢目の前で…自分の腕の中で…少しずつ冷たくなっていく母さんが…！私の手が血で染まった光景が…！今もまだこびりついて離れない！1番近くに居たのに…大切な“家族”を…たった1人の“家族”を守れなかった私の何が分かるって言うんですか！！｣
意味が無い。こんなのはただの八つ当たりだとわかっている。それでも吐き出してしまわなければどうにもならなかった。
オールマイト｢櫻間少女……｣
A｢すいません…。来てもらって悪いですけど…今は…1人にしてくれませんか。｣
オールマイト｢…分かった。｣
ホークス｢……。｣
リカバリーガール｢まだ傷は治ってないんだ。安静にしなよ。｣
ガラッ。バタン。
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
