終撃2 ページ25
Aside
A｢な、何で…！何で庇ったの…！｣
春乃｢娘が…危ないのに、何もしないのは…親じゃないでしょ…？守れて、よかっ…た。｣
母さんの身体からは血が流れ続ける。
A｢っ…血が…！母さん、もう喋らなくていいよ…！早く治療を…！…ホークス！｣
ホークス｢うん。幸い病院は近くにある。傷口を何かで縛って連れて行こう。｣
グッ。
母さんが私とホークスの袖を引いた。
A｢母さん？｣
ホークス｢？｣
春乃｢い、いいの…私はもう…。｣
A｢っ？な、何言ってるのさ、母さん…。｣
春乃｢自分の身体は、自分が一番分かる。急所に、当たったから…。｣
A｢そ、そんな…！た、助けるよ！私はその為に…！！｣
春乃｢ホー、クス…。｣
ホークス｢！春乃さん、それ以上は喋らない方がいい…。じゃないと…｣
春乃｢私より、Aの治療を…。｣
ホークス｢いや。アナタも、サクラちゃんも、2人とも死なせません。だから…！｣
春乃｢……A、ホークス、手を出して。｣
A｢え…？｣
ホークス｢？｣
キュッ。キィィンッ。
A･ホークス｢！｣
春乃｢これで…2人は…病院まではもつ…から。｣
ホークス｢春乃さん！使い過ぎるとダメだって…！｣
春乃｢最後に…娘の力になれた。それだけ、で…幸せ…。｣
A｢最後って…！か、母さん…！｣
春乃｢A…ごめんね。1人になっちゃうけど…アナタには、家族以外にも沢山大切な人ができたから…大丈夫。｣
A｢大丈夫じゃない！！母さんが居ないと…私、私は…！！｣
春乃｢Aは強い子、だから…。｣
A｢私は強くなんかない！！い、嫌だ…！嫌だよ母さん…！｣
手が震えて、涙が溢れる。
春乃｢A…。｣
スッ。
母さんの手が私の頬に触れた。
春乃｢私を、母親にしてくれて、ありがとう…。信司さんとA…私の宝物…。｣
ニコッ。
A｢！｣
春乃｢立派、な…ヒーロー、に……｣
A｢…………母さん？｣
スルッ。トサッ。
母さんの手は、力なく地面へと落ちた。
笑顔のまま、ピクリとも動かない。どれだけ名前を呼んでも、返事をしてくれない。
母さんが……死……？
A｢う、うぁ、うぁぁぁぁあっ！！｣
私の左手は血に染まっている。目の前が赤く染まっている。
現実から逃れたくて、嘘だと思いたくて、私は意識を手放した。
ふらっ。ドサッ。
ホークス｢サクラちゃん！…くそ！｣
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
