第三の力 ページ22
Aside
グラッ。
A｢！｣
瓦礫が崩れそうだ。早くここから出ないと…！
キィンッ。ズズッ。
A｢！？こ、これは…樹…？｣
樹木が動いて瓦礫を抑えている。
ソレは私の周りから出ていて。
A｢な、何で……｣
ハッ。
『Aなら…“力”を使いこなせる。』
『僕はいつでもAの中から守ってる。君の力になるから。』
『信司と春乃の血を加えたらどうなるか…。成功すればこの子は新しい“個性”を開花させるかもしれん！』
…父さんの“個性”は花咲き。母さんの“個性”は……
『見事に適合した！』
……そういうことか。私の中には父さんの血も、母さんの血も入っている。
個性因子が混ざったのか。そして、私は適合した。
父さんの言ってた言葉の意味…分かったよ。
能力強化、黒炎。そして…このもう1つの“個性”が私の“力”なんだね。
使い方はまだ分からない。どうやって制御するかも分からない。それでも…私の為にこの樹木達は動いてくれている。
A｢そのまま…抑えていてね…。｣
ググッ。
チャキッ。
私は左手に刀を握った。
…こうすることでしか、ここから出ることは出来ない。
ギュッ。
マフラーで、潰されていない右腕の部分と、潰されてしまった右腕の二の腕から指先にかけての部分の間を縛った。
この境目を…めがけて…！
ビュッ。
冥｢ほ、ホークス、いい加減にシロ！｣
ビュッ。
ホークス｢するわけないでしょ。この街は殺らせないよ。｣
冥｢黙レ！！｣
ホークス｢おっと！(…とは言ったものの、不利に変わりない。ザコ羽しかないし…。まあこのヴィラン、スピードは俺より無いからギリギリで躱せるけどそれも時間の問題だ。)｣
チラッ。
春乃｢A！聞こえる！？お願いだから返事して！｣
｢櫻間ちゃん！！大丈夫なのか！？｣
ズズッ。
｢おお！？何だ！？瓦礫の隙間から…樹！？｣
ホークス｢！まさか…。春乃さん！他の皆さんも！そこから離れて！｣
春乃｢えっ。｣
ホークス｢恐らくAちゃんが出てくる！｣
冥｢よ、よそ見トハ、余裕ダナ。｣
ビュッ。
ホークス｢くっ…！｣
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れみ(プロフ) - 感動しました、とっても面白かったです！これからも無理せず頑張ってください！応援してます！！ (2022年11月14日 15時) (
レス) @page43 id: 1b5296e87c (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ餅 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2022年11月4日 17時) (レス) @page47 id: 7e418e6972 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 一気読みさせていただきました！とても面白かったです！よく考えられてるストーリーで最高です！。更新頑張ってください。 (2022年11月1日 22時) (レス) @page47 id: 6b74fe665f (このIDを非表示/違反報告)
イマツギ(プロフ) - 続きが楽しみです。お時間があれば更新頑張ってください！ (2022年10月10日 22時) (レス) @page41 id: f5ff06f155 (このIDを非表示/違反報告)
パイナップル(プロフ) - このお話とっても大好きで何回も読み直してます…！！続き待ってます！ (2022年9月1日 3時) (レス) @page34 id: 16127b2cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年6月9日 23時
