天才で、問題児で。 5【ヒロアカ】 (ページ7)

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太陽と空2 ページ7

no-side

ドンッ。

？『うわぁっ！？ご、ごめん！！こんな小さい子にぶつかるなんて！！』

ぼふっ。

A『あれ……。』

信司『コレは…“個性”？』

曲がり角でぶつかった男の子。雄英高校の制服を着ている水色の髪の男の子。

A『ふわふわ…してる。』

？『いや〜、良かった！地面に倒れる前に雲出せて！』

信司『明るい男の子だね〜。名前なんて言うの？』

？『白雲朧です！ちなみに“個性”はクラウド！』

ポンッ。ポンッ。

白雲『こーんな風に雲出せちゃいます！』

ニコニコ。

A『楽しい……？』

白雲『おっ？』

A『楽しそうに…笑ってるから……。』

白雲『…楽しい！俺の周りは楽しいことばっかでさ！君は？楽しいかい？』

A『……分からない。』

白雲『分からない？』

A『うん、分からない。』

信司『Aちゃん…。』

白雲『…。じゃあ俺が教えてあげよう！娘さん、抱っこしても？』

信司『あ、うん。…僕の娘じゃないんだけど。』

スッ。

A『わ…！』

白雲『たかいたかーい！！』

白雲はAを抱き上げた。

白雲『どーだ！普段と全然景色違うだろ〜？』

A『すごい…！たかい…！』

信司『白雲くん凄いね！Aちゃん楽しそうだ。』

白雲『Aっていうのか！どうだAちゃん！それが楽しいって事だぞ！』

A『楽しい…！』

白雲は太陽の様だった。底抜けに明るい白雲は、不思議と周りも明るくしていく。

白雲『おっ！笑った！Aちゃん笑ってる方が良いぞ〜？』

ポンッ。

白雲はAの前に雲を出した。

A『ふわふわ…！』

白雲『だろ〜？』

信司『白雲くん！Aちゃん！写真撮ろう！Aちゃんが笑顔だから！』

A『しゃしん？』

白雲『お、良いんすかー？よし！Aちゃん、笑顔で！』

信司『撮るよー！』

白雲『俺みたいに笑う！』

ニッ。

A『お兄ちゃんみたいに……』

ニッ。

パシャッ。

白雲の笑顔につられて、Aも自然と笑顔になった。今この瞬間だけは、素直に楽しいと感じていた。

信司『うん！良い写真撮れた！』

白雲『…はっ！もうこんな時間！遅刻してしまう！！じゃ俺はコレで！』

タッ。

信司『白雲くん！またね！』

A『ふわふわのお兄ちゃん…。楽しかった…！』

白雲･信司『！』

白雲『俺も！Aちゃん、君の人生これからもっともっと楽しいことあるぜ！…またね！』

タタッ。

そう言って白雲は去っていった。