陰2 ページ18
Aside
ボウッ。
手のひらに黒炎を出す。訓練を重ねてきたから、随分と自由に調整して黒炎を出せるようになった。それに能力強化の“個性”の応用も出来るようになったし。
A｢……。｣
手のひらに出した黒炎を見つめる。
ドクンッ。
A｢っごほ…ごほっ…！｣
咳が出たから手で口を覆った。すると…
A｢！血……？｣
手には血が僅かながら付いていた。
何で血が…。八斎會との戦いでの傷はもう完治しているのに…。
A｢…副作用か。｣
能力強化の応用で細胞を強化して無理矢理活性化させた。恐らくその副作用だろう。
基礎能力を鍛えてから最近副作用も少なくなっていたから油断してたな。
ま、入学したての頃は能力強化5割増しでも身体痛めてたもんな。
このまま無茶してるとホント…
A｢そのうち死ぬかもなあ…。｣
ポツリと呟いたその言葉は風に流され消えていった。
ヌッ。
相澤｢またソレで昼飯済ましてんのか。｣
A｢わ！相澤先生！｣
いきなり視界に現れたのは相澤先生だった。毎回思うけど…この人、足音もなくいつの間にか居るんだよな。
まあ大抵気抜いてる時に来るからアレだけども。
ヒョイッ。
相澤｢はい没収。｣
A｢あっ！？またですか…。｣
相澤｢コレは俺が貰います。｣
ジュッ。
私から奪ったゼリー飲料を先生は一瞬で飲み干した。私の昼ごはんを…。
相澤｢代わりにコレやるから食べなさい。｣
スッ。
A｢おにぎり？｣
相澤｢ゼリー飲料よりはマシな昼飯だろ。｣
A｢ありがとうございます。｣
なんだかんだ相澤先生って優しいよな〜。この前も昼ごはん奢ってくれたし。
有り難くいただこう。
相澤｢何か考え事でもしてたのか？｣
A｢ああ…まあちょっと。文化祭のことで。｣
相澤｢…。｣
A｢さっき一人で廊下歩いてたら普通科の人たちが色々言ってるの聞こえちゃって。まあ全部事実だし的をえてるから何も言えないんですけど。｣
相澤｢まあ…少なからず他の科や2、3年にはA組に不満をもつ奴いるからな。｣
A｢ですよね…。ま、私は気にならないから良いですけど…、他の皆には言わないで欲しいなって。皆本気で楽しんでもらおうと頑張ってるから。｣
相澤｢…なら大丈夫だ。良いモンになるように頑張れよ。期待してるから。｣
A｢！…はい。私は演出で楽しませます！先生も楽しみにしてて下さいね。｣
相澤｢ああ。｣
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なな(プロフ) - 面白すぎて一気に読んじぁいました！続き楽しみに待ってます！！ (2022年3月20日 11時) (
レス) @page40 id: 3ff4e36bb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嶺真 | 作成日時：2022年2月5日 20時
