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松田side

A「い、今お風呂なので!もう少し待っててください!」

急に恥ずかしくなってしまった。
男だからしょうがない、想像してしまった。
そのせいかとても情けない声で「待ってる」と言って電話を切った。

しばらくしてメールが来ると俺はその5分後くらいにチャイムを鳴らした。

松田「さっきはごめん」

A「どうしたんですか?」

松田「映画のDVDとゲーム持ってんだ…一緒にやらねぇか?」

男が女の部屋に行ったならやることは大体決まっているが、俺はAに手を出すつもりはない。
鈍感なお姫様だから、それをして嫌われるくらいなら自覚してくれるまで待っててもいい。

A「やりたいです!」

でも空が明るくなればAはみんなのAに戻る。
独り占めできるのは今夜だけだから一緒に居たい。

……手を出せない、そんな俺はかっこ悪いだろうか。

A「わっ!今のトラップ最悪です!」

松田「何言ってんだ、お前さっき全部のコイン奪ったろーが!」

A「せっかく1位だったのに!」

松田「仕返しだぜ」

A「これでもくらえ!」

松田「イカスミ!!」



散々遊んだ後、Aは眠っていた。
昼間は事件というかテロが発生していたから。俺のワガママに付き合ってくれてありがとうな。

……。

松田「俺…だいぶ前からお前のこと好いてたの知ってたか?」

起きる気配のない彼女の髪に触れる。
俺はもっとお前のことが知りたい。

松田「背負ってるもん全部知ったとしても味方だ」

知り合う前から闘っていたんだろ?
いつか話せるなら話してくれ。

A「……」

松田「おやすみ」

布団を掛け直して触れるだけの口付けをした。
その続きはAが自覚するまで取っておくから、早く俺のアプローチに気付いてくれよな。



日苗side

朝起きたら松田さんはいなかった。
寝ちゃった後ずっと頭撫でられていた気がする。

A「ずっと独り言喋ってたな」

何を話していたのかは全く覚えてない。普段は眠りが浅いせいで小さな独り言も聞こえちゃうんだけど。
時計を見ると9時。あれから5時間くらい寝たのか。

A「松田さんだから安心して寝れたのかな」

ボサボサの髪を適当に1つでまとめて松田さんに電話をすると彼もちょうどモーニングに行こうと電話をしようとしてたらしく、エレベーターで待ち合わせした。

松田「随分とボサボサだな」

A「おはようございます!朝だけいいかなって」

松田「そうだな」

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明里香(プロフ) - 101話、使いずらいではなく、使いづらいです。 (2022年6月29日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt (ハル) | 作成日時:2022年5月18日 8時

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