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その時だった。
黒い服を来た人たちとAに向けて銃弾がはなたれた。
たちまち周囲がパニックになる。

松田「なんってこった!くそ!」

逃げ惑う人々を誘導する。
なんでこういう時、ひったくりじゃねえんだよ…。スケールがおかしすぎる。

A「逃げましょう!」

黒い服を来た人たちから離れたAが俺に声をかける。
もういいのか?と聞くと「観光中だから」と抜けてきたらしい。
だが、一緒にいるのを見られているAを狙うのが数人追いかけて来る。

松田「俺はどうすればいい?!」

走りながら変装をし始めるAに聞く。

A「逃げ遅れた人々を保護してください!私は援護します!」

「それとこれを…!」

手渡されたのは変装マスク。

A「命を狙われる可能性があります、被ってください」

常に危険と隣り合わせの彼女の状況判断の速さ。俺は言われるがまま被った。
目線の先に子連れが見えた。

松田「あそこにいる!」

A「了解です!」

「警察です!大丈夫ですか?」

身を潜める母親に声をかけて安心させる。

A「よく聞いてください!私たちが全力で護ります!走れますか?」

母親「まだ、あそこに子供が…!!!」

母親が指す方向に2人の子供がいた。
すると俺に母親と子供1人を託してAは走り出した。
スカートからもう一本拳銃を出すと俺に投げて、

A「駐車場まで!!!そんで電話を!!!」

松田「おう!」

心配とパニックで動けない母親を何とか立たせて走り出す。後ろを向くと子供2人を庇いながら、俺らを援護しながら走るA。
これが公安で培ったスキルなのか、とんでもねぇ。

松田「電話した!」

A「ありがとうございます!じゃあこの2人もお願いします!!」

前言撤回、押し付けられた。

A「カタをつけてきます」

それからどうやって鎮めたのかは知らない。
乗り込んだ警察と入れ替わりに車に戻ってきたからだ。
黒服の奴らと協力したのか追いかけて来た奴だけ拘束したのかも全く。

A「せっかくのデートが…すみません」

さっきまで子供みたいにはしゃいでたのが嘘のように落ち込んでいる。

松田「お前のせいじゃねぇよ」

車のラジオから上空からの生中継が流れていた。
けが人は0でインタビューに先程助けた母子の声が流れていた。

松田「ほら元気出せ、助けてくれてありがとうだとよ」

「日苗刑事」

その呼ばれ方が嬉しかったのかAはニコリと笑った。

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明里香(プロフ) - 101話、使いずらいではなく、使いづらいです。 (2022年6月29日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kne.hrknt (ハル) | 作成日時:2022年5月18日 8時

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