花屋の店主は実は公安警察3 (ページ25)

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＜松田｢おいおい！俺の個人情報暴露すんな！｣＞

ビデオ通話をしながら走っているから筒抜けの松田さんが怒る。その隣で諸伏さんにちゃんと前見てと怒られている。

＜伊達｢松田にもそんな可愛いエピソードがあったんだな｣＞

＜松田｢うるせぇ！てかいつになったら班長は結婚するんだよ！｣＞

萩原｢確かにそれは知りたいねー休みとかまた頑張って取るためにね｣

A｢挨拶はされたんですか？｣

＜伊達｢2月くらいに行く予定だよ｣＞

＜降谷｢思ったより先だな｣＞

＜伊達｢彼女にも予定があるしな！家族ともなかなか合わせられなかったからな｣＞

A｢じゃあもうすぐですね！お花作って待ってますんで！｣

＜松田｢何言ってんだA…お前の作る花より俺が作ってる花の方が多いだろ｣＞

あはは、そうでした。

萩原｢気にしないで好きでやってるから！だろ？陣平ちゃん｣

＜諸伏｢お、照れてるのか｣＞

＜松田｢からかうと海に置いてく｣＞

＜諸伏｢怖い怖い！安全運転で頼むよ｣＞

海かもめに着くと澄んだ海の景色を背景にして写真を撮りまくった。
6人でこうして遊ぶなんてこと1年にあるかないかだから少しでも思い出を残しておきたい。

A｢皆さん！こっち来てください！｣

バルコニーに5人を呼ぶ。冷たい潮風に吹かれながらバッグから5つの小包を渡した。

萩原｢これは？｣

A｢私からのお礼です｣

中には桜の形をしたチャーム。昨日のお土産売り場のおばあちゃんが私に勧めてくれたもの。
ちょうど6個あったし花びらの一つだけはピンクじゃなくて透明で、好きな色に塗ることができる仕様。

A｢前に買ったお守りイルカに付けられないかなって思って…｣

松田｢めっちゃ可愛いじゃん！｣

ショルダーバッグからお守りイルカを取り出す松田さん。
肌身離さず持っているらしい。早速付けてくれた。
松田さんがやり始めると他のみんなも早速つけてくれた。

降谷｢桜…僕たち警察官って証だな｣

諸伏｢大切にするよ！｣

海かもめを堪能した後、また遅めのランチを食べに出発しようと駐車場へ向かう途中。

大きな音と地鳴りが起きた。

諸伏｢大丈夫？A｣

転びそうになった所を諸伏さんが受け止めてくれた。
一体何？外を見ようとした瞬間に誰かの視線…。

降谷｢伏せろ！｣

同じく気付いた降谷さんが叫び、私はしゃがみ込んだ。
どうやら何者かが海ほたるを占拠したらしい。

松田｢仕事のようだな｣